産業用太陽光発電の価格はいくらくらなのでしょうか?
産業用太陽光発電って導入するのに一体いくらかかるのでしょうか?
もちろん、規模によっても異なります。
一言で太陽光発電といっても、10kW以上の太陽光発電システムを産業用太陽光発電と呼びます。
当然、上は青天井で規模を大きくすることができます。
例えば、少し大きな家の屋根に導入する10kW以上の太陽光発電も産業用の扱いになりますし、さらにはソフトバンクやオリックスなど大手企業が手がける数メガkWの太陽光発電所も同じ産業用太陽光発電の扱いを受けます。もちろん、産業用も規模によっていくつかにわけられます。
- 10kW~50kW未満の低圧連係
- 50kW以上2,000kW未満の高圧連係
- 2,000kW以上の特別高圧連係
これら、それぞれの段階で、価格も違えばそもそも必要になる土地や設備や仕組みまでまったくが異なります。
そういう意味で、住宅用と同じように1kWいくらとは、簡単には導くことができないのが現状です。
さらに、2014年9月25日以降、全国的に産業用太陽光発電の参入規制が始まっています。
北海道、東北、四国、九州、沖縄が該当しますので、そのエリアで発電所を建設したいと考えられている方は、新規参入が非常に厳しい状況であることだけはご理解ください。また、それ以外に進出を検討されている方は、確実に2014年度内に設備認定を受けられるよう気をつけてください。
詳しくは、九電が新規買取を中止!今後どうなるか?|太陽光発電アドバイザー公式情報サイトを参照ください。
また、併せて、以下のページも参照されることをおススメします。※※年度内導入を検討の方へ※※
2016年度(平成28年度)買取価格の適用を受けての太陽光発電導入は、すでに受付を終了しました。今後検討される方については、2017年度以降の固定価格買取制度が適用となります。どう検討していけばよいか、下記ページをご覧頂けるとスムースですので、ご参照ください。
産業用太陽光発電の価格は?どれだけ儲かるの?
産業用太陽光発電を導入たいけれど、一体いくらかかってどれくらい儲かるの?
そのように思われる方は、多いのではないでしょうか?
見積もりとシミュレーションを取得しすればよいのはわかっているけれど、まだ導入するかどうかも決めていないしそこまでするのは面倒だと思う方がほとんどでしょう。ずばり、このページで一体いくらくらい初期費用がかかり、どれくらい儲かるのかを概算でお伝えしたいと思います。
当サイトでは、一貫して太陽光発電は設置場所によって導入したほうが得になるか損になるかが変わってくるとお伝えしているとおり、実際に見積もりとシミュレーションを取得しない限り、本当のところはわかりません。
ここで紹介しているシミュレーションは、あくまでも一般的な製品で一般的な場所だった場合の一般論なので、具体的な場所によってはまったく違った結果になることが多くなります。また、先にもお伝えしたとおり、一言に産業用といっても、規模によってまったく異なった状況になります。とはいえ、一般論でどれだけ産業用太陽光発電がお得なのかを知ることは、非常に有益なのは間違いありませんので、確認してみるとよいと思います。
ただ価格が安ければよいというのではないのが、産業用太陽光発電
太陽光発電は、使って終わりの製品ではありません。
最低10年、20年と長期にわたって発電し続けることで、初期費用を回収して利益を出し続ける性質を持った製品です。
どれだけ安くても発電量が少なければ投資効率は悪くなりますし、逆にどれだけ発電しようとも導入価格が高すぎては意味がありません。
表記上の公称最大出力は、大きいのに実発電量は少ないのでも意味がありません。
以上の理由から、太陽光発電の安さ=実際の費用対効果ということができるでしょう。
もうひとつ、ポイントがあります。
産業用太陽光発電とは、10kW以上の公称最大出力の太陽光発電のことを指します。
しかし、例えば50kW以上のシステムを所持しようとすると自家用電気工作物という扱いを受けることになり官公庁への届出が必要だったり、資格者が必要だったりします。
また、先にもお伝えしましたので繰り返しになりますが、導入単価にしても10kWと100kWと10,000kWとでは、当然異なってきます。
一括での導入量が多ければ多いほど、単価は下がっていくのは資本主義経済下においては当たり前のことだからです。
そこで、当サイトでおすすめしている50kW未満の産業用太陽光発電の価格についてお伝えします。
産業用太陽光発電の一般的なシミュレーション
価格相場は、1kWあたり30万円程度ということができます。
もちろん、メーカーや販売店によって異なり、場合によっては20円台という表記がされていることがあります。
ただし、往々にしてこれだけ安いものは発電量が少ないということができるので、しっかりと見極めることが必要になるでしょう。
※発電量の考え方についてなのですが、よく「発電効率のよいものを」と考えられることが多いと思います。しかし、実は発電効率が関係あるのは、面積と発電量の関係においてのみです。というのも発電効率がよいものというのは、1kWの太陽光発電がどれだけ発電するかという基準ではなく、面積辺りどれだけ発電するか、で決まるからです。そして、10kWの太陽電池は、性能はもちろんことなりますが、まったく同じ条件であれば、まったく同じ発電量を発電することになります。つまり、1kWあたりの発電量は、発電効率ではなく実発電量という基準で考えていく必要があるのです。→詳しくは、太陽光発電と変換効率についてを参照ください。
- 一般的な価格として1kWあたり35万円(工事費用もコミコミ)と仮定します。
- 年間発電量は、1kWあたり1,100kWで30kW導入することにします。
そうすると以下のような収益計算となります。
- 初期費用 350,000円 × 30kW = 10,500,000 円
- 発電量 1,100kW × 30kW =33,000kW
- 売電収入 33,000kW × 32円 × 消費税=1,140,480円
- 表面利回り 1,140,4800円 ÷ 10,500,000円 = 10.86%
- メンテナンス費用概算 約10万円(保険、メンテナンス、修繕費計)
一年の実際の手取り利回りは、
1,140,000円 ÷ 10,500,000円 = 10.86%
20年間のトータル利益は、
1,140,000円 × 20年 - 10,500,000円 =12,300,000円ということになります。
あとは、設置場所によって導入価格も異なれば、発電量もランニングコストも変わってきますので、少しでもこれはよい投資だと思われるのでしたら、一度見積もりを取得されるのをおすすめ致します。
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発電した電力の全量を20年間固定価格32円/kWを買い取ってもらえるのは2014年度だけです。
詳しくは、太陽光発電メリットデメリット産業用もご確認ください。
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