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太陽光発電の導入ガイド|どのくらいの価格が相場なのか比較しました

陽光発電は、現状一体いくらくらで取引されているのでしょうか。太陽光発電の導入を検討する際に、もっとも気になる点のひとつが太陽光発電の価格についてではないでしょうか。このページでは、太陽光発電の価格、相場についてしっかりと解説しています。しかし一方で、ただ安いからという理由で太陽光発電を導入すると痛い目に合う可能性が高いです。なぜなら、太陽光発電は、普通の消耗品と違って、設置後どれだけ利益を得られるかという点がとても重要になるからです。

単に安いだけではなく、長期的にパネルが発電しつづけて利益を生み続ける必要があり、そのためにはあなたの設置場所に合った太陽光発電システム一式を選択する必要があるからです。そこで、あなたが太陽光発電を検討する際に大切になる点が3つのポイントをご紹介します。


太陽光発電3つのポイント

導入にかかる価格にいくらかか
導入によって得られる利益はいくらか
導入によるリスクはないか

価格に関する基礎的な知識


  1. 太陽光発電の価格は、1kWhの値段で評価される
  2. 設置する規模が大きいほど単価は下がる
  3. 選択基準は「安さ」ではなく「費用対効果」

太陽光発電は、屋根の面積や予算に応じて設置するパネルの枚数が異なってきます。そのため、価格は○○万円という形ではなく1kWあたり○○円という表記になります。なぜなら、例えば3kWh発電するパネルが100万円というのと4kWh発電するパネルが、100万円というのではまったく意味が違ってくるからです。

そのため、1kWあたりの単価を出すことで金額を比較するようになっているのです。また、この1kWあたりいくらというのは、太陽光発電システムの一式と工事費用の合計になります。

太陽光発電システムは、太陽光パネルとパワーコンディショナー、接続箱などの部材を中心に構成され、どれだけ発電容量が小さいとしてもそれらの機材は一通り必ず必要になりますし、設置工事も一定以上の金額がかかります。そのため、設置容量が大きいほど1kWあたりの単価は、当然下がることになります。さらに10kW以上の産業用で導入する場合は、販売店やメーカーのよるボリュームディスカウントが適用されるため、より低価格になります。

ただし、太陽光発電はただ安ければそれでよいという性質も商品ではありません。太陽光発電を設置する目的は、「設置後電力が発電されて、自家使用あるいは売電されることで電力の節約あるいは経済的な利益を得ること」なので、安く導入しても、初期費用に対して見合うほどの発電量を得られなかったり、経年劣化で発電量が急激に下がったり、故障して使い物にならなかったりしては意味がありません。一方で、どれだけ性能のよいシステムであっても、初期費用が高すぎては導入する意味がなくなってしまいます。例えば、次のケースではいずれがもっとも太陽光発電の目的を遂げた事例といえるでしょう。


ケース1:
初期費用100万円で格安中国製パネルを4kW設置。毎年電力を4,000kWh発電する。20年間のうちトータルで3ヶ月(保証による修理のため)稼働がなく、メンテナンスコストが0円で、毎年経年劣化で5%ずつ発電効率が低下していく。この場合、仮に売電と自家使用の割合が、6対4だったとして、1kWhあたりの平均的な利益が、28円だったと仮定すると、20年間で得られる利益は、次の通りです。※メンテナンス期間の3ヶ月の得られるはずの利益は、当初見込まれた発電利益の12分の3である1,000kWhと仮定します。

トータルの発電量:51,321kWhなので、(51,321kWh-1,000kWh)×28円/kWh=1,408,988円ということになります。 100万円の投資で140万円の収益を得たということになります。よって利益は、40万円です。

ケース2:
初期費用120万円で国内メーカーパネルを4kW設置。毎年電力を4,400kWh発電する。20年間のうちメンテナンスコストが20万円で、毎年経年劣化で2%ずつ発電効率が低下していく。この場合、仮に売電と自家使用の割合が、6対4だったとして、1kWhあたりの平均的な利益が、28円だったと仮定すると、20年間で得られる利益は、次の通りです。※メンテナンスによる修理のリスクを抑えるので基本的に稼働がない期間は0とします。

トータルの発電量:73,126kWhなので、73,126kWh×28円/kWh-20万円=1,847,528円ということになります。 120万円の投資で185万円の収益を得たということになります。よって利益は、65万円です。

ケース3:
初期費用160万円で国内メーカーパネルを4kW設置。毎年電力を4,600kWh発電する。20年間のうちメンテナンスコストが20万円で、毎年経年劣化で2%ずつ発電効率が低下していく。この場合、仮に売電と自家使用の割合が、6対4だったとして、1kWhあたりの平均的な利益が、28円だったと仮定すると、20年間で得られる利益は、次の通りです。※メンテナンスによる修理のリスクを抑えるので基本的に稼働がない期間は0とします。

トータルの発電量:76,450kWhなので、76,450kWh×28円/kWh-20万円=1,940,600円ということになります。 160万円の投資で194万円の収益を得たということになります。よって利益は、34万円です。


これらケース1~3を比較すると、以下の通りになります。
ケース2が一番利益が高く、次いでケース2、最後にケース3、ということになります。


※※年度内導入を検討の方へ※※
2016年度(平成28年度)買取価格の適用を受けての太陽光発電導入は、すでに受付を終了しました。今後検討される方については、2017年度以降の固定価格買取制度が適用となります。どう検討していけばよいか、下記ページをご覧頂けるとスムースですので、ご参照ください。




太陽光発電の価格が決まる要素

太陽光発電の価格は、販売店が独自で決めます。

各販売店と各メーカーとの取引量や契約条件によって、仕入れ値が決まり、それに工事費用と販売店の経費や利益が上乗せされて算出されます。工事は、販売店が直接する場合と提携工事会社がする場合があります。一般的に、自社で施工したほうが間接的な経費が安価になるため、工事価格は安くなると考えられますが、工事件数が少ない場合は、人件費などの固定費のウェイトが高くなってしまいかえって自社施工じゃないほうが安価になる可能性もあります。

1件の太陽光発電が設置されるに当たっての価格は、次の公式で成り立っているということができます。


太陽光発電システムの仕入れ+施工費用+本部経費+販売会社の利益


※本部経費とは、事務員や役員など直接その1件に関係はないけれど、会社が運営されるに当たっての間接的な経費を指します。

ただし、言えることは「施工事例がたくさんある業者ほど価格は安くなる傾向にある」ということです。太陽光発電システムの仕入れも安価になりますし、工事数が多ければ、自社施工の場合は無駄な人件費が少なくなる(稼働率が上がるため)し、自社施工でなくても、「工事の仕入れ」も安くなり、さらに1件あたりの本部経費も安価になります。

また、販売店によって各メーカーごとの価格は異なり、ある販売店は東芝は安いけどシャープは高い、またある販売店では京セラが安くてパナソニックが高いなど、販売店によって特徴があるといえると思います。それもそのはずで、例えばある販売業者Aは、シャープが年間1,000件、ソーラーフロンティア50件、Panasonic30件、京セラ10件の販売件数で、別の業者Bは、Panasonic100件、京セラ50件、シャープ10件だったとします。そうすると当然ながら、仕入れは、シャープの仕入れ値は、A社が圧倒的に安価になるでしょうし、規模の小さいB社でもPanasonicの場合はA社よりも仕入れが安くなるでしょう。

そういう観点から、あなたの設置場所でどのメーカーのどのシステムがもっとも効果的かを判断するためには、複数社からの見積もりを取得することで、各メーカーごとの最も安い販売店を知ることができます。そして、最終的にどのメーカーのどのパネルを設置するのが費用対効果を最大化させることができるか、知ることができるわけです。

※繰り返しになりますが、太陽光発電はただ安ければよいのではなく、長期的に判断してメリットが最大化するためにはどうすればよいかを検討することが大切になります。


太陽光発電の価格相場は一体どれくらいか?

これまで見てきたとおり、太陽光発電は販売店によって金額が大きくことなります。販売店は全国で展開している業者もあれば、地域に根ざして活動している業者もあります。さまざまな業者によって、メーカー毎に販売価格が異なるため、一概に「太陽光発電の価格相場はいくら」と断定することはできません。また、屋根の形状や材質、施工方法によっても価格はかわってきます。ただ、それだとまったく何もわからない状態で闇雲に考えることになるので、ここで簡単な目安を書いておきたいと思います。※さらにいえば、単結晶パネルか多結晶パネルか、ハイブリッド型なのかCISなのか、パネルの素材によっても異なります。


一般家庭用
1kWあたり35万円程度
10kW以上の産業用
1kWあたり25万円程度

以上が目安になります。

ただ、基本的に太陽光発電アドバイザーとしては、当然地域にもよりますが、以下をおすすめしています。


ソーラーフロンティアのCISは表面的な発電効率は悪いですが、実発電力No.1といわれ安価です。ソーラーフロンティアは、実際の発電量を確認させてもらったケースでも、一番発電量が多いです。


パナソニックのハイブリッド型HITは、単結晶にはおとりますが、高発電効率で安価でおすすめです。


繰り返しますが、大切になることは、太陽光発電は短期的な観点ではなく、長期的な観点で導入を判断すべきと言うことを忘れないでください。イメージとしては、向こう10年かけて初期費用を回収して、その後の10年以上かけて大きな利益を得ていくものです。

それを支援するために、家庭用では場所によっては地方自治体から導入時の補助金が準備されています。

また、固定価格買取制度によって家庭用だと余剰電力を10年間固定35円・33円で、産業用だと全量を20年間固定で27円(税別)で売電することが保証されています。(※売電価格は、2015年現在のものです。)

そういう観点から、ただ1kWあたりの価格が安いとか高いとかというだけで決めてしまっては、メーカーによって1kWあたりの発電量は異なりますので、逆に安いもの買いの銭失いになってしまいかねないわけです。

では、どうしたらよいのでしょうか。?


ここに示す3つのステップを踏んで導入判断してください。

次に示す3つのステップを踏むことで、あなたが設置したいと思っている場所に対応している業者が提供できる価格相場を知ることができます。そして、ただこのステップ通りに行動するだけ最も費用対効果が高い最適な設備を導入することができるようになります。

これまでに解説したとおり、ひとことで太陽光発電の価格といっても、いろいろな要素が複雑に絡み合って構成されているので、「お得になる金額」というのを一筋縄で見いだすことはできません。きちんと現地調査をして、あなたの設置場所を商圏とするいくつかの販売業者から見積もりをいくつかとって、比較検討することでしか「あなたにとってのベスト」は見いだせないからです。

例えば、私の自宅に太陽光発電を設置しようとすると、東京や大阪とはまったく金額が変わってきます。島根県隠岐郡隠岐の島町をテリトリーとする販売業者は少なく、輸送コストが高くなるからです。当然、1kWあたり数万円程度は価格は高くなることになります。そんな私が、東京で買う場合の太陽光発電の価格を知ったところで何の意味があるでしょう。

太陽光発電導入ガイド3ステップ

太陽光発電の価格見いだすための3ステップ
※この詳細については、簡易版・必ず確認すべき3ステップに解説してあります。

ステップ1まずは、太陽光発電を導入すべきかどうか判断する公式を知ってください。

これを知ることで販売店やメーカーを比較するのが容易になります。

公式
初期投資費用 ÷ 発電により獲られる利益(年間想定発電量kWh×28) ≦ 10

※平均的な家庭では1kWあたり28円のメリットを得ることができます。自家使用4に対して売電6が平均的な数値だからです。


参考:各メーカー代表的な製品毎の価格と発電効率比較
メーカー名/型番 種類 発電効率 メーカー希望小売価格(kWあたりの単価)
シャープ NB-245AB 単結晶モジュール 19.7% 720,000円
京セラ KJ80P-3CSCA 多結晶モジュール 13.7% 530,000円
三菱電機 PV-MA2200K 単結晶モジュール 15.5% 660,000円
パナソニック VBHN245SJ21 ハイブリッドモジュール (アルファモスシリコン使用) 19.1% 653,000円
東芝 SPR-250NE-WHT-J 単結晶モジュール 20.1% 730,000円
ソーラーフロンティア SFR100-A CISモジュール ---- オープン価格

※価格はメーカー希望小売価格で、実勢価格とは大きくことなります。
※変換効率は、公称最大出力で高いほど必ずしも発電量が多いことを約束するものではありません。
※代表的なメーカーのもののみ掲載しています。

ステップ2具体的にシミュレーションと見積もりを取得する。
複数社から見積もりを取得することでメーカー、販売店比較ができ最も費用対効果が高いものを見極めることができるようになります。すべて上記の公式に当てはめるだけで、数字で比較することができます。複数社への見積もりは、太陽光発電の一括見積もりサイトで、最も実績が高くてクチコミ評価の高いタイナビに依頼してください。
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見積もりこちらです。
一般家庭用の見積もり⇒
【公式】太陽光発電見積りナビゲーション
10kW以上の産業用の見積もり⇒
【公式】産業用太陽光発電見積り!


ステップ2公式に当てはめて比較検討する。
提出された見積もりとシミュレーションから「年間想定発電量」と「導入価格」をピックアップして公式に当てはめてください。最も数値が小さくなるものが、最も費用対効果が高いものとなります。

注意!保証内容も必ず比較検討してください。
ここまでは費用対効果という点においてのみ比較しました。
各メーカーの保証期間と保証内容、メンテナンス計画も大きなポイントとなります。
例えば長期保証が10年なのか20年なのか、その違いに対して費用対効果はどのくらい違うのか・・・。
そのトータルで最終判断をしていただけたら幸いです。


以上の3つのステップを踏んでいただけたら、最後に太陽光発電を最安値で設置する方法をご覧下さい。

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太陽光の設備認定と電力売電権利をお売り下さい。