万が一の災害時の安心のために
近年、台風や地震、噴火、洪水による自然災害が非常に増えています。できれば、自然災害や火災などのトラブルは起きてほしくないものです。
しかし、この日本で生きている以上、台風も地震も噴火も津波も、あるいは火災や落雷、洪水すべて、「絶対に起こらない」とはいえないことです。ましてや、太陽光発電は10年かけて元を取って、次の10年で投資資金を2倍にする超長期の投資である以上、これらの外的なリスクについても、検討しておくことが大切になります。いつ何が起きるか分からないからです。どのように対応していけばよいのでしょうか?
※実際に2015年も北関東を大きな水害が襲い、太陽光発電所が何軒か流されています。こういった水害などの場合、太陽光発電そのもののリスクではないため、損害保険で対応するしかないのが現状です。ただし、今回被害があったのは、地面に直接建設される産業用太陽光発電なので、住宅用の場合は関係ありませんでした。
※※年度内導入を検討の方へ※※
2016年度(平成28年度)買取価格の適用を受けての太陽光発電導入は、すでに受付を終了しました。今後検討される方については、2017年度以降の固定価格買取制度が適用となります。どう検討していけばよいか、下記ページをご覧頂けるとスムースですので、ご参照ください。
太陽光発電パネルの保証期間は?
もちろん太陽光発電システムも工業製品なので、故障が起きたり不良製品が出てくる場合があります。太陽光発電システムは先にもお伝えしたとおり、長い期間運用するものなので、メンテナンス・アフターサポート・定期点検は絶対に必要でしょう。
特に大事なのは「保証と補償」です。この記事のテーマの「さまざまなリスクを担保してくれるもの」だからです。
現段階では、国内で発売されている住宅用太陽光発電パネルには、10年以上の保証期間が付いています。10年以上の保証期間は、現在ではごく普通のことになってきています。なぜなら、初期費用が高額な太陽光発電を導入する時に、金融機関から融資を受けるための1つの条件になっているからです。(ちなみに2013年度までは、国からの補助金を受ける為の条件とされていました。)
そのため、最近では多くのメーカーが、10年の保証ではなく15年~25年以上の長期間保証を掲げて、顧客獲得に乗り出しています。サンテックパワーなどは、25年保証を売りにしています。10年以上の長期保証については、有償、無償にわかれますが、しっかりとリスクを計算して、どうすればよいか検討することが大切になるでしょう。
重要ポイント!10年後の太陽光発電はどうなっている?
もう1つ皆さんに、知っておいて頂きたいのが「10年後の太陽光発電」についてです。
実は、全量買取制度の運用方針について、国は10年後(つまり固定価格買取保証期間終了後のこと)も売電を保証するかどうかについては、ハッキリとしたことを明言しておらず、現状何も決まっていません。(※産業用であれば20年となります。)この固定価格買取期間終了後の運用については、不安に思われている方も多いと思いますが、おそらく買い取り自体は、継続することになるでしょう。もちろん、買い取り価格は、どうなるかはわかりませんが、そもそも貨幣価値自体がどうなっているかもわからないので、なんともいえません。ただし、電力の買い取り自体は、継続されると考えられます。なぜなら太陽光発電は、再生可能エネルギーであり、他の発電方式での電力よりも有益だからです。
いずれにせよ、メーカーを選ぶ時は、10年後の再契約を見越して保証期間や内容を検討していくことが大切でしょう。
太陽光パネルの保証内容は?
ここでは、太陽光パネルに焦点を当ててお話していきたいと思います。はじめに、太陽光パネルの保証は、製品保証と出力保証の2種類があると覚えておきましょう。
システムの不具合や部品の不良などで、太陽光パネルの故障や破損が起きてしまった場合に適用される保証制度です。
こちらは、出力する製品の性能を一定期間保証する制度です。
例えば「公称最大出力の90%」と表記されているものは、以下を意味します。
→何かの理由で、保証されている発電性能よりも90%を下回った発電量となった場合に適用される保証です。これはメーカーの責任なので、問題個所の修理や取り替え、無償交換などのサービスを受けることができます。
※注意点
当たり前のことですが、出力保証の適用を受けるためには予定発電量より低いことが、認められなければいけません。
しかし一方で、発電量は天候によっては大きく変動するので、製品の性能の低下により発電量が少なくなっているのか、天候の不順等外的な要因で発電量が少なくなっているのか、判断することが難しいです。実際に私自身も、少々の低下では気づきにくいと思います。 そこで、出力の異常に早めに気付くためのポイントをご紹介したいと思います。
- 毎日発電量を記録しておくこと
- 定期的に発電量の推移を見ること
(ほとんどのメーカーで無料でモニタリングシステムを提供しています。また、電気売電明細も捨てずに保管しておきましょう。)
最近では、有料のオンラインモニタリングサービスもスタートしているようなので、興味がある方はどうぞお試しください。
太陽光発電の災害補償!火災保険にも含められる
もう一つ、メーカーによる保証と並んで大切になるのが、太陽光システムの「災害補償」です。
ちなみに災害補償とは、近年多発している地震や台風、火災などの自然災害や天災が起きて製品が破損したり破壊された場合に適用されるサービスです。取り替えや補修をしてくれる頼もしい補償と言えるでしょう。
「保証」と「補償」は違う
保証とはちょっと異なります。保証は、製品自体の性能を内的な要因によって損なった際に、メーカーが一定の性能を定められた期間顧客に提供することを約束することです。一方で補償は、災害など外的な要因によって太陽光発電システムが正常に稼働しない時に「補う」というサービスです。
それでは、災害補償について詳しくご紹介します。
メーカーによる災害補償は基本的には無償サービスですが、メーカーによっては有償オプションを準備しているところもあります。その場合、補償が適用される範囲や金額は実に明確です。私が調べたところ、主に損害発生時に1回200万円を限度として保険金が支払われるというケースがほとんどでした。
もし、その1回の支払いで200万円が支払われてしまった場合は、残念ながらその時点で終了です。災害補償の内容は、メーカーによって細かな規定が定められています。金額ではなくシステムを交換することで、補償サービスに対応する場合や、設置容量(kW)によって最大補償金額が異なってきます。
このように補償内容はメーカーによって全然違いますので、必ず契約前に確認することが必要です。※そもそも災害補償はないメーカーもあります。
それでは最後に、ちょっと嬉しいミニ情報をご紹介
住宅向けの火災保険にも、太陽光パネルを屋根の一部として、火災保険の補償対象に組み入れることができるというのです。まずは、今火災保険をかけている保険会社に確認して聞いてみましょう。
太陽光の設備認定と電力売電権利をお売り下さい。
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