太陽光発電アドバイザー公式情報サイト

オール電化とは?

一世を風靡したオール電化。

現在でもオール電化を求める人は多く、新築・既存住宅ともに、

オール電化にはとても人気の商品です。


通常、住宅は主に、給湯と調理用機器、空調にエネルギーを使用します。

オール電化が流行する前は、主に給湯と調理はガス、空調は電気というのが一般的でした。

もちろん電気給湯器もあれば、電熱線の調理器具も存在はしていました。


オール電化とは、このようなエネルギー源をすべて電気にしてしまおうというものです。

そして、ガスを完全に撤去してしまって電気で一本化するというものです。


※※年度内導入を検討の方へ※※
2016年度(平成28年度)買取価格の適用を受けての太陽光発電導入は、すでに受付を終了しました。今後検討される方については、2017年度以降の固定価格買取制度が適用となります。どう検討していけばよいか、下記ページをご覧頂けるとスムースですので、ご参照ください。




オール電化のメリット


まず光熱費が安くなります。ガスの基本料金がなくなる上に、電気料金の単価が劇的に安くなるし、

電気温水器や電気給湯器の代わりに普及したエコキュートという給湯システムが優れているためです。

なので一般的な家庭では、オール電化にして、給湯器と調理器具を交換する工事をして、

それをローンで組んだとしても、光熱費の減少分でローンを支払えるくらいお得になります。

また、IHクッキングヒーターはフラットなため、手入れが楽だし、

火を使用しなくなるため、幼い子供やお年寄りのいる家では火事のリスクを軽減できます。

またIHクッキングヒーターの火力は想像しているよりも強力で、ガスを一般的なガスよりも強く感じます。




オール電化のデメリット


火がなくなるため、火をつかったほうがよい調理はできなくなります。

IHクッキングヒーターから発生する電磁波の体に与える影響に不安を感じる方もあります。

IHクッキングヒーターにすることで、IH対応の調理器具をすべてそろえなければいけません。

工事するのに費用がかかります。(新築ならオール電化でない場合と変わらない程度。)

発電所を所有してる方で、売却したいオーナー様、発電所売却のお手伝いをさせて頂きます。

太陽光の設備認定と電力売電権利をお売り下さい。


太陽光発電を導入するならオール電化は必須って本当?

一昔前まで、太陽光発電を導入するならオール電化は必須といわれていました。

果たして、真実のほどはどうなのでしょうか?

太陽光発電のメリットを最大化するのがオール電化、

あるいは逆にオール電化のメリットを最大化するのが太陽光発電、

そういううたい文句で販売されていたのです。


これらは実は、まやかしです。


本当は、太陽光発電とオール電化は、同じ「電気」に関連するという意味でつながりますが、

相関性は全くありません。


太陽光発電とオール電化の相関性


太陽光発電とオール電化は、まったくの別物です。

太陽光発電は、電気を発電する仕組みなのに対して、

オール電化は電気を使う仕組みなのです。


よって併用することのメリットと考えられるものはないと断言してよいでしょう。


太陽光発電をオール電化はそれぞれ単体のメリットとデメリットがあり、

完全に独立した存在であるということです。


こういう売り方をしていたときというのは、太陽光パネルの性能がいまほどよくなく、

また導入費用も高額だったため、費用対効果が悪かったためなのです。

だから、オール電化による光熱費の削減分で太陽光発電の効率の悪さという

デメリットをカバーしようとした(みせかけた)わけです。

だって初期費用を回収するのに20年もかかるってんじゃ、なかなか売れませんので。


現在では全量買取制度の影響で、日中多くの時間在宅されるお宅では、

オール電化をあわせていれることで、デメリットにさえなってしまう恐れがあります。

なぜなら、発電した電力は自家使用するより売電したほうが得だからです。

にもかかわらず、発電量が多い日中に、IHクッキングヒーターを使用していたのでは、

売電メリットが軽減されてしまうからです。


ライフスタイルに合わせて選択することが大切です。


そうは言っても、オール電化の光熱費削減効果は非常に魅力的でもあります。

それぞれのライフスタイルとニーズに合わせて、検討してみたらよいかと思います。

ポイントは、あくまでも太陽光発電とオール電化は全く別物であるということです。

オール電化に興味のある方は、シミュレーションを取得される際に併せて確認することです。

太陽光発電の販売会社であれば、基本的にどこでも対応してくれると思います。

詳細は、必ず確認すべき3つの事項からご確認してください。

オール電化を導入するかしないか?

では、どのようなケースでは、オール電化を導入したほうがよいのでしょうか?

また逆に、どういう場合は導入しないほうがよいのでしょうか?

すでにお伝えしましたが、基本的なポイントをまとめておきます。

ガスを全廃してオール電化にすることで、光熱費は安くなる
ガスの基本料金がなくなり、電力の単価が格段に安くなるから

太陽光発電は電気を作る仕組み
発電した電力は、自分で使うよりも売ったほうがお得!
自家使用した場合の1kWhあたりの単価:24円くらい(契約内容による)※
売電した場合の1kWhあたりの単価:37円(2014年度)

※以上のことから、電力会社から購入する電気の単価が安ければ安いほど、
太陽光発電で発電した電力の、自己使用分の価値が低くなるということができます。

参考:東京電力の【一般的なプラン】電気代(税込み価格)
契約種別 単位 料金(税込)
消費税率8% 消費税率5%
A 最低料金 最初の8kWhまで 230円86銭 224円45銭
電力量料金 上記超過1kWh 19円43銭 18円89銭
B 基本料金 10A 1契約 280円80銭 273円00銭
15A 421円20銭 409円50銭
20A 561円60銭 546円00銭
30A 842円40銭 819円00銭
40A 1,123円20銭 1,092円00銭
50A 1,404円00銭 1,365円00銭
60A 1,684円80銭 1,638円00銭
電力量料金 第1段階料金 最初の120kWhまで 1kWh 19円43銭 18円89銭
第2段階料金 120kWhをこえ300kWhまで 25円91銭 25円19銭
第3段階料金 上記超過 29円93銭 29円10銭
最低月額料金 1契約 230円86銭 224円45銭
C 基本料金 1kVA 280円80銭 273円00銭
電力量料金 第1段階料金 最初の120kWhまで 1kWh 19円43銭 18円89銭
第2段階料金 120kWhをこえ300kWhまで 25円91銭 25円19銭
第3段階料金 上記超過 29円93銭 29円10銭

参考:東京電力の電気代の【オール電化】の場合(税込み価格)
単位 料金(税込)
消費税率8% 消費税率5%
基本料金 契約容量 6kVA以下の場合 1契約 1,296円00銭 1,260円00銭
7kVA~10kVAの場合 2,160円00銭 2,100円00銭
11kVA以上の場合 2,160円00銭 + 280円80銭 ×(契約容量 -10kVA) 2,100円00銭 + 273円00銭 ×(契約容量 -10kVA)
電力量料金 昼間時間 夏季 1kWh 38円63銭 37円56銭
その他季 31円64銭 30円77銭
朝晩時間 25円92銭 25円20銭
夜間時間 12円16銭 11円82銭
割引額
通電制御型夜間蓄熱式機器をご使用の場合は、機器の総容量1kVA につき147円00銭(税込[消費税率5%])割引(消費税率8%の場合は、151円20銭割引)
最低月額料金 1契約 323円74銭 314円75銭


具体的な事例で考える


【都市ガス+電気の場合】
電気事業連合会の調べによると一世帯あたりの一ヶ月の電気消費量は、283.6kWh。
東京電力の上記【一般的なプラン】の場合 40Aの契約だと仮定

基本料金・・・1,123円20銭
第1段階料金・・・120kWh×19円43銭=2,331円60銭
第2段階料金・・・(283.6kWh-120kWh)×25円91銭=4,238円87銭
合計 7,693円・・・①

東京ガスHPより一般家庭のガス使用量の平均は、32立方メートル
ガスの利用料は、HPより、基本料金1,026円、ガス料金151円74銭/㎥
一般的な家庭のガス料金は、ガス料金=基本料金 + 単位料金 × ガスご使用量より、
1,026.00円 + 151.74円 × 32m3 = 5,881円・・・②

①+②で光熱費の合計は、おおよそ13,754円と考えることができます。

【オール電化の場合】
一方で、オール電化にするとどうなるか?
オール電化の場合、上記の料金表よりライフスタイルによって大きく電気代が違ってくるのがわかると思います。
なぜなら、日中は通常の電気代よりはるかに単価が高く、夜間ははるかに低いからです。
お湯はエコキュートが深夜電力を使って沸かして一日使うので安く沸かせますが、
調理や選択などを夜間するか日中するかで大きく変わってきます。

東京電力によるとオール電化の家庭の平均電気代は、13,353円/月(660kWh使用)とのことです。
ガス、電気両方使っているより若干安い程度になっています。

つまり、電気が安い時間に「調理」「洗濯」「アイロン」など電力を使う作業を済まし、それ以外の時間は電気をなるべく使わないようにすれば、オール電化で光熱費を安くあげることができますが、普通に生活しているだけは、そんなに電気代は変わらないということができます。(これを「オール電化の基本」と仮に名づけます。)

一方で、太陽光発電とオール電化を併せて導入する場合についても、オール電化の基本を実施することができれば、十分お得になるということができます。
なぜなら、オール電化の電力体系では日中の電力単価が高いからです。

以上のことから、日中在宅していることが少なく、「オール電化の基本」を実施できる家庭は、オール電化にすると光熱費を安くすることができるでしょう。
そして、太陽光発電も併せて導入することで、そのメリットは増すことが想定されます。

一方で、そうでない家庭の場合は、オール電化にせず、太陽光発電だけを導入するほうがベストといえるでしょう。