太陽光発電の導入単価は、1kWあたりの工事費込みの価格です。
太陽光発電の導入価格については、基本的には工事費込みの1kWあたりの単価で、表現されるのが一般的です。例えば、ソーラーフロンティア製パネル4.2kW設置で、導入単価は、1kWあたり35万円、というような感じです。逆に、パナソニック製HIT4.9kWで201万円!(標準工事費込み)といった具合に表現されることもありますが、基本的には設置工事は設置場所によって大きく変わってきますし、設置面積は実際に現状をみないと判断できません。
つまり、価格としてあまり参考にならないといえるでしょう。その理由をこれから解説していきます。
※※年度内導入を検討の方へ※※
2016年度(平成28年度)買取価格の適用を受けての太陽光発電導入は、すでに受付を終了しました。今後検討される方については、2017年度以降の固定価格買取制度が適用となります。どう検討していけばよいか、下記ページをご覧頂けるとスムースですので、ご参照ください。
どうして1kWあたりの単価で表現されるのか?
例えば、コミコミ100万円ですよ、といったとしても、
それが3kWの設備なのか、2kWの設備なのかでは、随分と意味が違ってきます。
例えば、国内の標準的な場所では、
1kWあたり年間1,100kWh程度発電します。
そうなると、3kWの設備だと年間3,300kWhの電力を
作ることができる一方で、2kWの設備だと2,200kWhの
電力しか作り出すことができないのです。
経済産業省の調査によると日本の一世帯あたりの
年間使用電力の平均は、4,618kWといわれています。
そう考えると1,100kWの違いは、
日本の平均的な家庭で使う電力の3か月分にもなるということです。
同じ100万円の太陽光発電設備とは言っても、導入する設備の容量で、
こんなにも発電量が変わってくることがわかります。
このように太陽光発電は、導入する容量を調整することができるので、
取引する場合や、相場などを出す際には、1kWあたりの単価で表現されるわけです。
そして、この単価は、容量が大きくなるほど価格は安くなるという特徴を持っています。
そこには二つの意味合いがあります。
一つは、容量が多くなるほどスケールメリットで製品の価格を安くできること。
もう一つは、工事にかかる人件費が、分散されて単価が下がること。
もう一つは、工事にかかる人件費が、分散されて単価が下がること。
例えば、1kWの設備を導入する場合も、5kWの設備を導入する場合も、
パネルの設置枚数が変わる程度で後は、工事内容はそんなに大きくはかわりません。
例えば、1kWの工事に20万円必要だとすると5kWの工事では25万円程度で済むわけです。
それは当然ですよね、ほとんど工事内容は同じで、動く人も同じになるのですから。
つまり、容量が小さければそれだけ、工事の単価が上がってしまうということになります。
では、太陽光発電の価格は、1kWあたりいくらくらいだったら適性価格だということができるでしょう?
2012年は、1kWあたり40万円切るくらいの価格が適性価格と言われていました。
2013年は、おおよそ35万円程度が最安値付近の価格帯になっています。
産業用で最も安いものでは、30万円を切るものも出てきています。
もちろんメーカーや販売店によって大きく価格は違ってきますが、安い製品で30万円程度、
という風に考えておいていただけたらと思います。
そして、おそらく2014年度は、相場自体はそんなに変わらないことが予想されます。
消費税があがり、補助金がなくなっため実質負担が増したからです。
ただし、場合によっては追加工事が必要になることもあるので、
最終的には必ず見積りとシミュレーションを取得して採算性を見た上で導入するほうがよいでしょう。
飽くまでも太陽光発電は、安く導入することが目的なのではなくて、
導入して電力を発電して売電益や節電益を得ることが目的だからです。
費用対効果をしっかりと検証することをおすすめします。
導入を検討するために必要な方法については、
太陽光発電設置して採算は合いますか?をご覧下さい。
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