太陽光発電の導入で費用対効果を最大化する方法
当サイトでは、現在検証されている太陽光発電プランの採算性を確認いただいたり、あるいはこれからプランニングされる方に、太陽発電の導入にあたっての、考え方・心構えと、判断基準をお伝えしています。
では、具体的にどのような方法で、費用対効果が最大となる導入をすることができるのでしょうか?
太陽光発電を導入するにあたり、費用対効果を最大化する方法について、しっかりとお伝えしてきたいと思います。
当サイト内でお伝えしている太陽光発電導入前に必ず確認すべき3つの事項
- 目的の明確化
- 採算性の確認と判断基準
- 業者の選定の重要性
当カテゴリ内の記事をご覧頂くことで、上記内容を整理することができるでしょう。
さらに具体的に費用対効果を最大化するためにすべきことは、投資効果をしっかりと分析するということです。
投資効果とは、すなわち費用対効果のことです。
採算性と非常に密接な関わりのあるものですが、どちらかというと採算性は、リスクヘッジの意味合いがあり、失敗しないための尺度である、と言えるのに対して、費用対効果の最大化とは、投資効果を最大化する、すなわち、投資する金額に対してもっとも効果的にリターンを狙っていくということです。
(現金で導入する場合)
初期費用 ÷ 発電金額 ≦ 10
(ローンを活用して導入する場合)
(初期費用+総金利負担額) ÷ 発電金額 ≦ 10
これからご紹介するのは、意味合いは全く同じですが、投資効果を測定する方程式です。
年間発電金額 ÷ 初期費用 = 投資利回り(%)
(ローンを活用して導入する場合)
(発電金額-支払ローン) ÷ 初期費用(手出し金額) = 投資利回り(%)
この投資利回りをより多くしていくためにはどうしたらよいか考えるわけです。答えは非常にシンプルで、発電量を増やし、初期費用を落とすことです。つまり、費用対効果を最大化することです。では、初期費用を落とすにはどうしたらよいか、発電量を増やすにはどうしたらよいかを検証する必要が出てきます。順番に解説したいと思います。
※※年度内導入を検討の方へ※※
2016年度(平成28年度)買取価格の適用を受けての太陽光発電導入は、すでに受付を終了しました。今後検討される方については、2017年度以降の固定価格買取制度が適用となります。どう検討していけばよいか、下記ページをご覧頂けるとスムースですので、ご参照ください。
発電量を増やすにはどうしたらよいか
費用対効果を最大化するためには、まずあなたの設置場所でもっとも多く発電する太陽光発電システムを探すことが大切になります。この段階では、「発電量を最大化する」ことがテーマになりますから、初期費用がいくらだとか、安いか高いかなどは一旦度外視して、検証する必要が出てきます。たとえば、同じ面積でもっとも多く発電するパネルといえば、東芝製単結晶太陽電池モジュールです。なので、より多い容量を設置しようと思えば、東芝がもっとも効果的ということができますが、これはあくまでも机上の空論であることが多いです。というのも、単結晶モジュールは熱に弱く、真夏のような暑い日には極端に発電量が低下してしまうからです。→太陽光発電は夏暑い時に発電量が低下するのは本当か?対策は?参照ください。
一方で、ソーラーフロンティアのCISモジュールなどは、発電効率は低いため、同じ面積でも多くの容量を設置することはできませんが、1kWあたりの発電量はものすごく多いといわれています。また、単結晶も太陽電池とアルファモスをミックスさせてハイブリッド型のパナソニックHITは、発電効率がよい上に、実発電量も多いといわれています。ただし、当然のことならが、設置エリアの気候や状況によって大きく発電量は変わってくることが想定されますので、きちんとした調査は必要となります。以上のように複数メーカーのシミュレーションを取得することで、どれだけ発電するかを知ることができます。※設置場所の形状によっても設置できるパネルの枚数がメーカー別で違ってくるので、現地調査をした上で判断することが必須です。一括見積もりタイナビなどで、複数の販売店から、複数メーカーのシミュレーションをまずは取り寄せましょう。そこで、あなたの設置場所では、「どこのメーカー」の「どの製品」が「どれだけの容量」設置できて、「年間どれくらい発電する見込み」なのかを、しっかりと記録するようにします。※シミュレーションは、見積もり依頼をかけると併せて送ってくれます。
初期費用を落とすにはどうしたらよいか
発電量が最大化する製品がわかったら次は、初期費用を最小化するためにどうするかを検証します。これについては、少し手間がかかりますので、別のページで解説しました。太陽光発電を最安値で設置する方法を参照ください。
そして、見積もりとシミュレーションを先にあげた公式に当てはめて、どんどん計算していくことにします。利回りがもっとも大きくなるものが、もっとも費用対効果が高いプランということになりますので、そのプランを提案してきた販売店と契約することになります。※最安値で導入する方法に記載していますが、そこからもっと交渉を重ねてさらに少しだけ価格を安くすることができます。もっとも費用対効果が高いプランで、さらに導入費用が下がれば、それはまさに鬼に金棒、最高に費用対効果が高いプランになるということができますよね。
【具体的に公式を活用する事例】
※実際には、見積もりとシミュレーションを取得するといろいろな項目と数字が出てきますが、ここでは簡単に初期費用と発電量=発電利益だけをピックアップして計算していきます。今回は現金で購入する場合のみを適用しますが、ローンも同様に公式に適用すれば簡単に利回りを導き出すことができます。
【公式】年間発電金額 ÷ 初期費用 = 投資利回り(%)
- プランA:東芝製パネル4.25kW導入、初期費用150万円、年間想定利益159,000円
- プランB:ソーラーフロンティアCIS3.8kW導入、初期費用120万円、年間想定利益161,500円
- プランC;パナソニックHIT4.0kW導入、初期費用140万円、年間想定利益163,000円
- プランD:中国メーカー3.8kW導入、初期費用110万円、年間想定利益136,000円
以上プランを公式にあてはめると次のようになります。
- プランA:159,000円÷150万円=10.6%
- プランB:161,500円÷120万円=13.46%
- プランC:163,000円÷140万円=11.64%
- プランD:136,000円÷110万円=12.36%
上記の場合、プランBがもっともよく、次にプランD,そして、プランC最後にプランAということになります。初期費用が交渉で下がるといっても、これくらい投資利回りに違いが出ている場合、初期費用の低下度合いを取り返すことはできないので、プランBに絞って販売店と交渉し、最安値でプランBを実現するプランを練ることになります。ただし、これらの数値が正確であることが必要になるため、販売店選びは極めて慎重に行う必要があります。なぜなら、万が一上記数値のどこか一つでも違えば、利回りは大きく変わってくるからです。販売店の選び方については、次の記事を参考にされてください。太陽光発電の正しい優良業者の見極め方
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