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よほど大規模にならない限りは、高圧連系よりも低圧連系のほうがお得

産業用太陽光発電の導入を検討している人の中には(特に設置場所の面積が広大な場合)、低圧の太陽光発電を導入したほうがよいのか、それとも高圧の太陽光発電を導入したほうがよいのか、迷われる方も多いと思います。

もしかしたら、ここで始めて低圧と高圧という言葉を聞かれた方もあるかもしれませんし、すでに何社からか声がかかっていて、異なる提案をもらっている方もあるかもしれません。

以前お会いした方の中でも、2社見積もりを依頼して、一方は高圧連系がおススメといって見積もりとシミュレーションを出してきて、もう一方は絶対に低圧のほうがよいと見積もりとシミュレーションを出してきて、どちらの言うことが正しいのかわからないと困っている方がありました。

ここでは、産業用太陽光発電を導入する場合、低圧連系のほうがよいのか、それとも高圧連系のほうがよいのかをまとめてみました。

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そもそも太陽光発電の低圧と高圧って何?

当記事では、最初から低圧連系だの高圧連系だのと当たり前のように記載してきましたが、そもそも低圧連系とは何で、高圧連系とは何を意味するのでしょうか?

まず「連系」というのは何かというと、電力会社が企業や一般家庭に電力を供給するのに整備している電力網に、あなたの設置した太陽光発電システムをつないで、電力を逆潮流=売電することができるようにすることを意味します。産業用太陽光発電の場合、その連系方式に、「低圧」での連系と「高圧」での連系の2種類があるわけです。

低圧連系とは・・・

住宅用や50kW未満の規模の比較的小さな太陽光発電が電力網に接続することを言います。

高圧連系とは・・・

50kW以上の産業用太陽光発電など比較的発電容量が大きな設備が電力網に接続することを言います。容量が大きいため、通常の電力網への接続では、電力網のキャパシティが追いつかなくなるための措置で、低圧連系とは異なり、さまざまな法的な制約が出てきます。太陽光発電問わず、50kW以上の発電設備が連系する場合、すべて高圧連系と定められています。

低圧と高圧の違いとメリットデメリット

高圧連系の場合、低圧連係とは次の点で異なってきます。

  • キューピクルの設置が必須
  • 電気主任技術者の選任(または委任)
  • 電力会社との接続協議が必要
  • 保安規定の届出の義務

キューピクルとは※キューピクルとは・・・高圧連系の場合に、必要となる変電設備です。高圧連系の場合、電力網は6,600Vという超高圧の電力が流れており、その電力網と接続するために変電する必要があるため、必須になります。

高圧で電力網と接続する工場などにも置かれる設備ですが、産業用太陽光発電で接続する場合は、固定価格買取制度に対応した専門のキューピクルやパワーコンディショナーと一体となったものなどが準備されています。導入に最低100万円以上の費用がかかり、規模が大きくなるにつれて比例して高価になります。

また、上記のような違いから、高圧連系をする場合、さまざまな経費や手間がかかることになります。

【高圧連系するために必要になる費用】

  • キューピクルの設置費用・・・100万円以上
  • 電気主任技術者への報酬・・・年間50万円以上
  • 電力会社との接続検討費用・・・21万円
  • 保安規定の作成と届出・・・作成を委託すれば費用が別途必要

以上のことから、高圧連系するのであれば、できるだけもより大きな容量を設置しなければ、多くなる費用を吸収できなくなるということができます。その点、低圧連系にするのであれば、そのような手間や経費が別途にかからないので、お得ということができます。では、50kW以上の太陽光発電を導入する場合で、低圧連系することはできないのでしょうか?

50kW以上の太陽光発電を導入できるだけのスペースを所有している方にとっては、気になる事柄ではないでしょうか?

なぜなら、より売電収益を多く得るだけのスペースを所有しているけれど、高圧連系して得になるほどのスペースもないし、かといって50kW未満にしておくのもスペースがもったいないと思っている人も多くいるからです。

同一の敷地に低圧連系を複数作ることは基本的にはできません。

高圧連系にすると余分な経費がかかるため、どうせだったら低圧連系を複数作ったらどうか、と考える方も多いかもしれませんが、基本的には不可能です。ただし、低圧連系を複数設置することができない要件は、以下の3条件を満たすことが定められています。逆に言えば、3つの条件のいずれかから外れれば、低圧連系で複数接続することができることになります。

  1. 認定申請者が実質的に同一であること。
  2. 認定の場所が地理的に近接していること。
  3. 認定申請や工事が同時期または近接した1時期に行われること。

つまり、広大な土地に太陽光発電を複数ブロック建設して、50kW未満ずつ分譲するような、太陽光発電所は、上記条件の1を満たさないために認められているわけです。
※分譲型太陽光発電については、借家住まいでも太陽光発電投資する方法土地付き太陽光発電投資って儲かるのか?リスクはないか?をご参照ください。

以上から、もしあなたが低圧連系を複数運営したい場合、設置時期をずらすことをおすすめします。

最終的に判断するためにどうしたらよいか?
もしあなたが、50kW以上の太陽光発電を設置できるけれど、低圧連系にするほうがよいか、高圧連系にするほうがよいか迷っているのでしたら・・・。上記内容を踏まえて、しっかりと計算することをおすすめします。

例えば、100kWの太陽光発電を導入する場合・・・。高圧で太陽光発電を設置すると、初期費用で120万円程度多くかかり、ランニングで50万円程度多く出費がかさむことになります。100kWの太陽光発電を導入すると最低でも3,000万円程度の初期費用がかかります。想定売電収益は、320万円(税別)程度以上は得ることができます。


一方で、50kWの太陽光発電を導入すると最低でも1,500万円程度の初期費用がかかり、想定売電収益は、160万円(税別)程度得ることができるようになります。


ところが、100kW以上の場合だと、初期費用が120万円余分にかかり、ランニングコストとしても、最低でも毎年50万円かかることになるのです。つまり、初期費用が3,120万円程度かかり、得られる利益は270万円程度になるということです。確かに100kW以上のほうが収益としては大きいですが、収益率としてはかなり低下することになります。

なので、この場合はとりあえず低圧連系で設置して、時期をずらしてもう一つ低圧連系を設置するのがもっとも効果的といえるかもしれません。

もちろん好みにもよりますが、投資効果を考えたらそう考えることが妥当でしょう。


逆に200kW以上導入できるのであれば、高圧連系にしてもよいかもしれません。

収益の大きさがある程度の経費の増大を吸収できるからです。

いずれにせよ、しっかりとした見積もりとシミュレーションを取得して、費用と収益をきっちりと比較検討することをおすすめします。
基本的には、絶対に「これがよい」という選択肢はないからです。

以下、産業用太陽光発電の導入について記載した、他のページもご参照ください。

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