産業用太陽光発電の特徴と面積、費用
産業用太陽光発電は、太陽光発電システムの容量が10kW以上必要ですが、上限についての制限はありません。
ただし、50kW以上の発電容量を超えると電力会社との契約形態が高圧連係となり、通常と比べて基本料金、その他維持管理費用等が高額な設定になります。
このことから、産業用太陽光発電の計画を進めるにあたっては、10kW以上~50kW未満を1つの区画として考える方が望ましいのです。
区画数の上限はないので、土地のスペースがあって、大規模な産業用太陽光発電を設置したい場合は、その区画を増やしていくことが可能です。
倉庫や工場等の「建物上の場合」の産業用太陽光発電の設置に必要な土地面積 : 1kWあたり10平米(約3坪)
空き地・遊休地等の「地上の場合」の産業用太陽光発電の設置に必要な土地面積 : 1kWあたり15平米(約5坪)
ただし、土地の形状や環境によってこの限りではありません。
産業用太陽光発電に向いている遊休地の特徴、土地面積の活かし方 産業用太陽光発電に向いている遊休地は、太陽光パネルのメリットを最大限に活かして設置できるように、
- なるべく長方形に近い形状であること(パネル設置後、余分なスペースがないように)
- 朝日、夕日の遮りが少ないこと(せっかくの発電量が高いパネルも半減となるため)
- 平坦であること、荒れていないこと(土地造成費用が高額となるため)
- 農地でないこと(農地転用手続きが必要)
- 景観条例指定のない土地であること(観光地、景勝地、保存地区等は設置できない場合あり)
などが条件となり これらの遊休地を最大限に活用するためには、太陽光パネルの1枚あたりの出力数(W)と外形寸法(サイズ)が非常に重要です。
※※年度内導入を検討の方へ※※
2016年度(平成28年度)買取価格の適用を受けての太陽光発電導入は、すでに受付を終了しました。今後検討される方については、2017年度以降の固定価格買取制度が適用となります。どう検討していけばよいか、下記ページをご覧頂けるとスムースですので、ご参照ください。
- 簡易版・導入検討3ステップ
- いつ導入するのがベストか?
- 2017年度(平成29年度)における売電価格(買取価格)はいくら?
- 太陽光発電の正しい優良業者の見極め方
- やりがちな最も大きな間違いを避ける方法
- 設置前に必ず確認すべき3つの事項
太陽光パネルの選択
また、遊休地に設置することができる産業用太陽光発電は、太陽光パネルの選択によって必要枚数や面積が大きく変わってきます。
土地のスペースに余裕がない場合は、高額だが、少ない面積で多く発電することが可能なタイプ、スペースに余裕がある場合は1枚あたりの単価を抑えることができるタイプを選択することをお勧めします。
長期的に安定した売電収益を得るには、産業用太陽光発電に適した土地に、費用対効果の取れた太陽光パネルを無駄なく適切な数を設置することが、ポイントとなります。
更に、太陽光発電所用の遊休地選びは、面積だけでなく間接費用にも注意が必要です。
産業用太陽光発電において重要なポイントとなるのが、太陽光発電システムの直接的な費用ではない「間接的なコスト」の発生です。
長い間利用されていなかった遊休地に太陽光発電システムを設置することによって、システム導入費用以外に、電柱新設費用、土地造成、手続きコストなどが発生する場合もあります。
産業用太陽光発電に適した土地にするためには、電柱、電線が近くまで設置されていなければなりませんし、農地転用の手続きが必要な場合もあります。
景観条例、景観保存地区、観光地などは 発電事業に制限のかかる土地としての対象となる場合あります。
このように、産業用太陽光発電の発電所を建設するためにはシステムの直接的な費用以外に、間接的な費用や調査・手続きの時間コストなども考慮しなければなりませんので、遊休地において、太陽光発電システムに適した土地を探すのは厳しい面もあります。
メンテナンスフリーと言われている太陽光発電事業はこの事前調査が10割と言われています。
しかし、すべての条件が揃えばその後の何十年、安定した売電収益を得ることが可能となります。
まずは所有している土地が、これらの条件に適しているか、また、これから土地を探される場合は優先順位を明確にして、条件に漏れがないように注意して検討していいかれることをおすすめいたします。
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