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太陽光発電の主要各メーカー毎の特徴・比較

陽光発電パネルを供給しているメーカーは、ここ数年で大きく増えました。太陽光発電市場自体の拡大から、海外メーカーや国内中小メーカーが増えたことが要因にあります。メジャーなところでは、世界的にシェアの大きいシャープや老舗の京セラ、旧三洋製パネルを引き継ぐパナソニック、純国産でCIS化合物パネルが特徴のソーラーフロンティアといったメーカーや、大手の新規参入としてアメリカサンパワー社製品のOEM供給を受ける東芝、カナディアンソーラーや元世界シェアNo.1だったが倒産して韓国企業に買収されたQセルズ、破竹の勢いでシェアを広げるサンテック、その他アップソーラーやインリーソーラーなど選択肢は無数にあります。

特に、新興メーカーや海外メーカー先導で全体的に価格が下落してきていますので、ネームバリューや販売店の進めでで選ぶのも一つですが、比較検討した上でよいものをより安く設置していただきたいと思っております。

※当サイトのスタンスは、あくまでどのメーカーを導入するとよいか、という点ではなく、どの会社に頼むか、という販売店選びを重要視しております。なぜなら、価格は販売店によって異なりますし、直接ひざとひざを付き合わせて話し合い、検討し、設置後もサポートしてくれるのは、販売店だからです。

どのメーカーでもよいというわけではありませんが、下記の通り、実に多くのメーカーがあり、販売店によって取り扱っているメーカーが異なります。当然、販売店は、自社で取り扱っているメーカーをオススメしてくるはずですので、このページで各社の特徴をザックリと捉えていただき、ひとつの指標として知っていただけたらと思います。

当サイトの情報を前提として持ちながらも、信頼できるプロの知識を活用して、よりよい比較検討をされてください。太陽光発電は、全体的に価格が下がってきているとはいえ、決して安くはない買い物です。メーカーにこだわる方も多々あると思いますし、実際にメーカーによって大きく性能も異なります(正直先ほどはメーカーにこだわるなと書いておきながら、やはりオススメのメーカーというものもあります)。

ただ、基本的にこれだけたくさんのメーカーがあるということは、それだけ独自の性能やサービスなどの特徴があるからこそであり、それぞれ太陽光発電を実際に設置する方のニーズに合わせて、また設置条件に合わせて判断されるのがベストでしょう。


※※年度内導入を検討の方へ※※
2016年度(平成28年度)買取価格の適用を受けての太陽光発電導入は、すでに受付を終了しました。今後検討される方については、2017年度以降の固定価格買取制度が適用となります。どう検討していけばよいか、下記ページをご覧頂けるとスムースですので、ご参照ください。




太陽光発電メーカーと特徴

ここでは、主要な太陽光発電メーカーとその特徴を簡単にまとめておきます。ちなみに、太陽光発電アドバイザーとしてのオススメの順番で記載しておきます。※私がオススメする理由は、完全に費用対効果という点からのみになっていますので、必ずしもすべての方に適用できるものではありませんのでご了承ください。また、エリアによっては私がオススメしているメーカーを取り扱っていなかったり、取引量が少なくて該当メーカーが他のエリアに比べて高額だったりすることもあるので、その場合は当然、オススメ度合いが変わることになります。


純国産メーカーで昭和シェル石油系列の太陽光発電メーカーです。通常の結晶シリコン系のパネルではなくCISという化合物を使ったソーラーパネルを提供しており、国内で企画・生産まですべてを行っています(日本最大の生産工場が宮崎にあります)。

結晶シリコン系に比べて発電効率は低いですが、高温や影に強いため、1kWあたりの発電量は一番多くなるケースが多く、また相対的に価格が安価なので、1kWあたりの費用対効果という面では、もっともオススメのメーカーです。

ただし、同じ1kWを設置するとしたら他のメーカーに比べて発電効率が低いために、多くの面積が必要になるため、面積当たりの費用対効果を考えると少し価値が低下するのが難点です。
ソーラーフロンティア


ソーラーフロンティアの次にオススメなのが、パナソニックです。パナソニックの太陽光発電は、元々は三洋電機が研究開発してきたもので、買収と同時にパナソニックブランドとして確立したものです。

単結晶パネルの弱点である高温時の発電効率の低下を克服するため、単結晶パネルにアルファモスという素材を入れたハイブリッド型のソーラーパネルです。世界トップクラスの高い発電効率と高温時に強いという特徴があります。また、天下の松下ブランドであることも安心の一つと言えるでしょう。

ただし、どうしても1kWの単価は高くなってしまいがちで、実発電量はソーラーフロンティアに軍配が上がるケースが多いのでNo.2にしました。面積当たりの費用対効果は高くなるので、小さな設置面積で多くの発電量を得たい場合にはオススメです。
パナソニック


東芝は、意外かもしれませんが2010年に太陽光発電市場に参入して、一気にシェアを伸ばした大手なのに比較的新参の太陽光発電メーカーです。ただし、東芝製といっても実際にはアメリカの老舗太陽光発電メーカーのサンパワー社製品をOEM供給してもらっています。

サンパワー社のソーラーパネルは、単結晶パネルでバックコンタクト方式という独自の集光設計による世界一の発電効率が特徴のパネルです。サンパワー製パネルの発電効率20.1%は、2020年に達成目標と言われていたくらいとても高いものです。

ただし、東芝(サンパワー)製パネルかどうか問わず、単結晶モジュールは高温時に発電効率が低下するというデメリットと原価が高いため価格が高額だというデメリットがあるため、3位にしました。寒冷地で日当たりがよく、かつ面積あたりの費用対効果を高めたい方にオススメです。
東芝


シャープは世界でもトップクラスのシェアを持つ太陽光発電メーカーです。日本でのシェアもナンバーワンになっています。もちろん製品に対する信頼性が高いこともありますが、一番大きな要因は販売戦略です。国内では主な建築メーカーとタイアップしていたり、販売店網がきちんとしていること、世界的にも研究機関との提携など産業用での活用もあるため、シェアが大きくなっています。

さらに製品のバリエーションも豊富で、いまは東芝と同じサンパワー社製のOEMパネルも扱っています(東芝のパネルとは若干違うパネルです)。ただ、いずれも単結晶あるいは多結晶モジュールになっているため、高温時の発電効率の低下は避けられません。

いびつな屋根や特殊な地形などに設置する場合、さまざまな形状のパネルを選択できるため、有利なので4位にさせていただきました。
シャープ


※面積あたりの費用対効果というのは、ある一定の面積にどれだけの規模(kW)設置できるか、その平米あたりの価格ということになります。例えば、100平米の面積に設置できる太陽光パネルは、発電効率が高いものだと15kWで、発電効率が低いものだと10kWという場合、どうしても10kWだと得られる発電量が少なくなるという意味です。

基本的には上記メーカーのいずれかを選択されることをオススメしますが、以下他のメーカー情報も掲載しておきます。※以下のメーカーについては順位をつけていませんが、決して以下のメーカーが悪いというわけではありません。
  • 伊藤組モテック株式会社
  • 株式会社エスパワー
  • 株式会社カネカ
  • 元旦ビューティ工業株式会社
  • 三晃金属工業株式会社
  • サンテックパワージャパン株式会社
  • 長州産業株式会社
  • 富士電機株式会社
  • フジプレアム株式会社
  • 株式会社ホンダソルテック
  • 三菱重工業株式会社
  • カナディアンソーラー
  • 三菱電機株式会社
  • YOCASOL株式会社
  • インリーソーラー
  • ウエストホールディング
  • アップソーラー
  • Qセルズジャパン株式会社
  • 京セラ株式会社
  • グリーンテック株式会社
  • グリッド

※このうち長州産業は、自社開発しているソーラーパネルに加えて、パナソニックのハイブリッドパネルHITもOEM供給されています。またホンダソルテックは2014年度で太陽光発電の生産を終了して、本田技研がアフターサービスを引き継いでいます。

ホンダソルテックの例であるように、太陽光発電はまだまだ伸びしろの大きな新規市場であるため、多くのメーカーが参入しますが、競争も激化しているため、倒産する企業も多くなっています。メーカーが倒産してしまうとアフターサービスを受けられなくなったり、万が一修理が必要になった際に部品が手に入らなくなってしまうこともあるので、注意が必要です。

メーカー選びのひとつの尺度として、倒産しない会社を選ぶことが必要です。そういう観点では、太陽光発電専門メーカーよりも複合メーカーの方が有利だと考えられます。現実に、世界最大手の太陽光発電メーカーだったドイツQセルズ、中国のサンテックパワーはいずれも一度破産しています。

ただし、先にもお伝えしたとおり、太陽光発電は工事や設置後のメンテナンスも含めて価値の価値であり、導入価格は販売店ベースで異なりますので、基本的にはメーカー選びよりも販売店選びを重視されることをオススメします。

詳しくは、太陽光発電販売店の選び方をご確認ください。

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