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海外メーカー製太陽光発電は年々シェアを拡大|設置するときの注意点は?

太陽光発電が普及しはじめて、販売店が乱立する中、
消費者の選択肢も非常に多くなってきています。

元々シェアの高かった国内メーカーに加えて、海外メーカーの選択肢や、
中小零細国内メーカーのパネルまで、非常に幅広くメーカーを選べるようになりました。

ここでは、年々シェアを拡大する海外メーカー製の太陽光発電を設置する際に
注意すべき点やポイントなどについてまとめてみました。

2013年太陽光発電のメーカー別世界シェア

太陽光発電専門情報サイトPV-Techによるまとめでは、世界の太陽電池市場における、
メーカーシェアランキングは、下図のようになったとのことです。
太陽電池の世界シェア
出典:Top 10 PV module suppliers in 2013


※※年度内導入を検討の方へ※※
2016年度(平成28年度)買取価格の適用を受けての太陽光発電導入は、すでに受付を終了しました。今後検討される方については、2017年度以降の固定価格買取制度が適用となります。どう検討していけばよいか、下記ページをご覧頂けるとスムースですので、ご参照ください。




1位が中国のインリーソーラー、2位が中国のトリナソーラー、3位が日本のシャープとなっています。

4位がカナダのカナディアンソーラー、5位が中国のジンコソーラー、6位が中国レネソーラー。

7位アメリカ・ファーストソーラー、8位韓国(旧ドイツ)ハンファQセルズ、

9位日本京セラ、10位中国JAソーラーとなっています。

※日本語版に編集したランキング表

順位

メーカー名

シリコン種別

1位

インリーソーラー

中国

単結晶中心

2位

トリナソーラー

中国

単結晶中心

3位

シャープ

日本

単結晶中心

4位

カナディアンソーラー

カナダ

単結晶中心

5位

ジンコソーラー

中国

単結晶中心

6位

レネソーラー

中国

多結晶中心

7位

ファーストソーラー

アメリカ

薄膜系

8位

ハンファQセルズ

韓国

単結晶中心

9位

京セラ

日本

多結晶中心

10位

JAソーラー

中国

単結晶中心


このように10社中5社が中国、8社が日本含むアジア勢となっています。

そして、中国メーカーでなくてもほとんどが中国で生産されているのが現状です。

シャープが世界シェアをどんどん伸ばしている中で、中国を中心とした海外勢が世界シェアの大半を
締めている状況の中では、国内でもますます海外製品を導入する確率は高くなっていくでしょう。

ちなみに、統計のあるもっとも新しい国内の海外製品シェアは、約17%だったとのことです。
(矢野経済研究所調べ)

一部の調べでは、すでに20%を超えているとの調査結果もあり、
特に産業用太陽光発電などでは、初期費用を抑えるために海外製品を導入するケースなど、
海外メーカーも選択肢として視野に入れることは必須になりつつあるようです。

海外メーカーがよいか、国内メーカーがよいか

私は太陽光発電アドバイザーとして、国内メーカーが絶対によいとか、
海外の○○メーカーが絶対によいといったようなことを言うつもりはありません。

常にお伝えしているとおり、太陽光発電は設置場所に適したメーカーの適した製品を、
費用対効果を最大化できるよう設置することが何より大切になります。

その検討した結果が、海外製なのか、日本メーカーなのか、なのであって、
どこのメーカーなのかが先にあるのではないというのが本質と思います。

また、販売店によっては取り扱っているメーカーが偏っていたり、
その販売店が強みをもつメーカーが異なっていたりなど、
特に価格面において販売店ごとに強み弱みがあるのも事実です。

そういう背景もあり、あなたが設置予定の場所をテリトリーとする販売店が扱う商品、
メーカーの中で、あなたの設置予定場所に適したメーカーの適した商品を導入することをおすすめします。

海外メーカーを検討する際に注意すべき点

ただし、海外メーカーを検討する場合には、特に注意すべき点があります。
それは、メーカー保証の問題です。

国内メーカーに比べて、海外メーカーは保証期間が長くなりがちです。

例えば、サンテックパワーやQセルズなどは25年保証を実施したりしています。

国内メーカーの標準保証期間が10年が多い中、保証期間が長いのは魅力です。

ところが、保証というのはメーカーが存続していて始めて効力を有し、魅力となるものです。

これが、メーカーが倒産するなどすれば、当然どれだけ優れた保証内容であったとしても、
万が一の際に履行されないわけなので、まったく意味のないものになってしまいます。

当然、日本メーカーについても同様のことが言えるのですが、
海外メーカーのほとんどが太陽光発電専業です。

例えばシャープや京セラなどは、ひとつの事業として太陽光発電を取り扱っているに過ぎません。

太陽光発電は世界的なブームであり、すでに過当競争に入っていることが証明されています。

例えば、Qセルズは元々ドイツの世界No1メーカーでしたが2012年に倒産、
韓国資本のハンファグループの参加に統合されました。

また、同様に世界シェアNo.1を得た中国サンテックパワーも2013年に倒産して、
現在は経営再建中です。

サンテックは、倒産後も子会社が本体を経営しなおしているため、
倒産前に販売した製品の保証も引き継いでいるようですが、
Qセルズについてはどうなのか、現状わかりません。

このように、太陽光発電ビジネスに特化しているメーカーは、
市場(特に補助金による普及促進に依存するなど外的要因に脆弱さがある)の動向に
左右されやすいため、保証期間を鵜呑みにするのは非常にリスクがあると考えられます。

そもそも太陽光発電事業自体が2、30年程度しか歴史しか経ていない現状の中で、
25年保証というのは、少し怖く感じるのは当然といえば当然のことではないでしょうか?

基本的に企業というのは、設立5年で約85%の企業が廃業・倒産し、

設立10年以上存続出来る企業は6.3%。

設立20年続く会社は0.3%。

設立30年続く会社は、0.025% しかいないという統計が出ています。

ということは、やはり25年保証というのを鵜呑みにはしないほうがよい、
ということができるのではないかと思います。

逆にシャープやパナソニック、京セラや東芝も、将来的にどうなるかはわかりません。

最終的には可能性の問題になってきますので、
一概に「こう」ということはできませんが、リスクマネジメントのひとつとして、
頭の片隅にいれていただき、さまざまなメーカーを比較・選択していただけたらと思います。

あくまでも、「どのメーカーがよいか」ではなくて、
「その場所にとって、どのメーカーのどの製品がもっとも効果的か」という観点で、
販売店と協議していただき、決定して頂けたら幸いです。

※ようするに大切になることは、販売店選びと意思決定プロセスになります。
このあたりのことは、以下のページをご覧ください。



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太陽光の設備認定と電力売電権利をお売り下さい。


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