メンテナンスしよう!ソーラーパネルの洗浄
パネルに汚れがあると、どんな結果になりますか?汚れが付いている部分は発電しないため、売電量が減ります。それだけではありません!ソーラーパネルの故障にもつながります。軽く見てはいけない1つの分野と言えます。この理由から、ソーラーパネルをきれいにしなければなりません。
ソーラーパネル自体に洗浄作用があります。それでも、雨や風では取れない汚れに関しては、洗わなければなりません。「洗う」といっても、どのような方法でしますか?これは、次の部分で考えます。
ソーラーパネルの洗浄に関して、きちんと覚えておきたい点があります。それは「洗浄が発電量の回復に直接関係する」ということです。売電率が上がるだけでなく、メンテナンス費用の軽減も期待できます。まとめてみると、パネルの洗浄で得られるものは、次の2つの点です。
- 発電量の回復
- 機材を良い状態に保つ
洗浄といっても、どんな方法でやってもよいというわけではありません。「適切な洗浄方法」で行わなければなりません。この記事では、以下の点を理解しましょう。
- オススメする洗浄方法
- してはいけない洗浄方法
- パネルの洗浄に関する疑問
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パネルをきれいにしよう!適切な洗浄方法【3選】
洗浄方法に関して、3つご紹介します。すべて水を使って行いますが、蛇口から出る水ではありません。太陽光パネル専用の洗剤を混ぜて、使います。その水は、どのような違いがあるのでしょうか?これが垢やカルキ後が残らないようにすることができます。3つの方法は、以下のものです。
- 手作業
- 洗浄機
- ロボット
①手作業による洗浄!モップと水切りのみ!
一つ目は、作業員が「モップ・水切り」を使った清掃方法です。モップといってもガラス専用のマイクロファイバーです。拭きながら水切りをして、1枚1枚丁寧に清掃します。この作業は、大きな発電所には向いていません。なぜでしょうか?
規模の大きい太陽光発電所では、人件費が増えてしまいます。費用がかさんでしまうので、50kw以下の発電所にオススメの作業です。それで、野立ての産業用太陽光発電の中でも「規模の小さなところ」の場合、利用できる方法と言えます。
②洗浄器による清掃!ブラシを使用!
2つ目は、高圧洗浄器による清掃です。水圧とブラシを使って洗って行きます。「水圧」と聞くと、洗浄機と専用の水を用いた清掃と思うかもしれません。でもこの清掃方法は、水が高圧噴射されるものではありません。
洗浄機から発射される水圧を、ブラシに伝えて「回転による清掃方法」です。水が直接ソーラーパネルに当たるのではありません。ブラシには、サイズがあります。大規模な太陽光発電所の場合、大きなソーラーパネルを利用しますね。パネルサイズに合った大きなブラシを使った清掃します。
洗浄機による清掃は、メンテナンス会社によっては「使用しない」という決定をしているところもあります。なぜでしょうか?この点は、後の部分で見てみましょう。最後に三つ目のパネル洗浄方法について見てみましょう。
③ロボットによるパネル洗浄!近未来的!
上記の2つの方法は、現在よく用いられています。しかし今後「ロボットによる清掃」が標準となるかもしれません。多くの会社が、清掃ロボットを開発しています。ますます良いものができていくことでしょう。
ロボットはとても賢いです。状況に応じた道具を使い、清掃していきます。現在家の清掃もロボットが行えますよね。それと感覚が同じで、太陽光パネルもロボットが自動で清掃してくれます。これを聞くと、未来の清掃方法と感じることでしょう。
今のところ、ロボットによるパネル洗浄には、「メリット・デメリット」のどちらも存在します。
メリット
- 人件費不要
- 清掃時間が短い
デメリット
- 洗浄できない部分がある
- 高額
まず「人件費がいらない」というメリットがあります。ロボット自体のメンテナンスは必要ですが、清掃自体に作業員が不要というのは、良いですね。私達人間の仕事を、機械が奪うことになりますが。
「清掃時間が人手よりも短い」というメリットもあります。的確な場所を機械が読み取って、素早く洗浄します。ビルの窓拭きと同じですね。
デメリットは、何でしょうか?今後改善されていくかもしれませんが、今のところ修正すべき面は何でしょうか?人手による清掃であればできるところも、機械には「清掃不可能な場所」があります。ロボットの性能が上がれば、解決する部分です。
デメリットの二つ目は、「機材が高価」です。今後値段が下がることを期待しましょう。今のところ、このようなデメリットがあります。人件費にお金を使うか、清掃ロボットの購入とメンテナンスにお金を使うかを、考えなければなりません。
ここまでで、メンテナンス会社が主に「3つの方法」のどれかを使って、パネル洗浄をすることがわかりましたね。それぞれの清掃方法について理解し、どのくらい費用がかかるのか、洗浄時間がどのくらいかかるのか、といったことをメンテナンス会社に尋ねましょう。
次の部分では、「してはいけない清掃方法」です。メンテナンス会社の人が次の方法を利用しないと思いますが、もし個人でしようとするのであれば、決してやってはいけない洗浄方法です。ここがわかれば、パネル洗浄をする業者との会話が可能になり、安全安心にメンテナンスができますね。
絶対だめ!オススメしないパネル洗浄方法【3選】
NG.1 雑巾の使用
してはいけない3つの方法について見てみましょう。どんなものがありますか?
- 雑巾による掃除
- 水道水をそのまま使用
- 高水圧の水をパネルに当てる
まず「雑巾」による清掃がどうしていけないのか、見てみましょう。専用のクロスではなく、雑巾による清掃が、どんな結果になるか考えてみましょう。高価な機材についた汚れを取り除こうと思う場合、目の粗い雑巾では拭かないことでしょう。
同じように太陽光パネルを雑巾で拭けば、必ず傷がつきます。ガラス面のくもりを作る原因ともなります。もちろん、ソーラーパネルは強化ガラスという強度のあるものを使用しています。とはいえ、扱いには気をつけなければなりません。
それで、汚れた部分が自分の手で届く場所にあっても、パネルを雑巾で拭くことはしないようにしましょう。
NG.2 水道水をそのまま使用
水道水をそのまま利用することが、どうしてダメなのでしょうか?水道水の中に含まれるものが原因です。「カルキ成分・水垢」がパネルにつき、取れなくなります。さらに使ってはいけないものが「川の水」です。
太陽光発電所の近くに川があるかもしれません。ポンプで引いて清掃に使いたいと思ったとしても、手を止めてください。水道水と同じようにパネルに「取れない汚れ」をつけることになるので、決して利用しないようにしましょう。
では、「どの水を使って清掃すればいいのだ!」と言われるかもしれません。最もオススメできる水は「工業用純水」です。しかし、この水はとても高価です。
それで最も良い方法は、水道水を使いつつも「パネル洗浄専用洗剤」を混ぜることです。これにより、通常水道水だけを使った場合の清掃では残る「汚れ」をきれいに取ることができます。この道具と一緒に水切りを使用して、終わりです。
ここまでで分かったように、「水道水をそのまま使う」ことは決してしないようにしましょう。
NG.3 高圧洗浄機の水圧を直接当てる
高圧洗浄機!これは、清掃員にとって便利な道具です。時間も短縮でき、パネルについた汚れを一度に取り除いてくれます。とはいえ、高圧洗浄機の使用に関して、注意があります。それは、高圧の水を直接パネルにはかけないという点です。
なぜパネルに水を高圧で吹きかけてはいけないのでしょうか?見た目では変わらないかもしれませんが、問題が起きます。例えば「パネルが割れる」ということが起きます。また、「フレームと強化ガラスの隙間に水が入る」ということも発生します。
故障の原因となるので、高水圧で直接パネルに当てないようにしましょう。先に紹介したように、高水圧をブラシに当てて清掃する方法が良いと言えます。
次の部分では、パネルの清掃に関して「気になる点」を1つずつ見ていきましょう。
パネルの清掃に関する疑問
疑問.1 太陽光発電所に水がない場合は、どうする?
太陽光発電を清掃するにあたって「水」が必要です。しかし水道水が発電所にない場合、どのようにモジュールを洗うことができるのでしょうか?現地に水が手に入る状況があれば良いですが、他の場所から水を持ってくることにより、対処できます。ここで注意したい点は、決して「川の水」は使わないという点です。
疑問.2 洗剤の使用は大丈夫か?
洗剤に関しては、どうでしょうか?先の部分で、水道水にパネル専用洗剤を混ぜて使う方法をご紹介しました。メンテナンス会社の中には、この洗剤さえも使わないところがあります。業者ごとに考え方の違いがあります。
あるメンテナンス業者は、環境配慮のために使わないところがあります。人口の少ない遠い地で行なう太陽光発電の場合、洗剤によりパネルはきれいになりますが、環境破壊の原因ともなりかねません。
「洗剤を使わず」きれいにする方法はあります。ブラシのついた洗浄機を使って、パネルを洗います。水でかなりの程度、きれいにすることができるため、洗剤を混ぜません。その場合、「どのような水を使うのか」尋ねましょう。
ここからもわかるように、洗剤の利用に関して、情報を得るべきです。使ってもよいものなのか、どのような洗剤か、メリットとデメリットはどのようなものか、これらを比較考慮すべきです。
疑問.3 洗浄機を使ってもいいの?
2つ目は、「洗浄機の使用」です。洗浄機といっても、いろいろな種類があります。ただ高圧に水を出す清掃機器もあれば、ブラシの付いた洗浄機器もあります。洗浄機の利用に関して、モジュールに傷が付くようなものなのかどうか、確認すべきです。
洗浄業者が、これまでに良い評判を得てきたかどうか、確認しましょう。かなりの経験を積んだ、信頼できるパネル洗浄会社であれば安心でしょう。高圧洗浄機の場合、水だけで清掃をするのではなくブラシのついたものであれば、ダメージを与えず、洗うことができます。
あなたがお願いしようとしているメンテナンス会社が洗浄機を「使うか・使わないか」、どのような洗浄機を使うのか尋ねましょう。
まとめ
この記事では、洗浄に関して見ることができました。パネルを清掃をすれば、どのような益がありますか?初期と同じほどの発電量を取り戻すことができます。故障の原因を取り除くこともできます。パネル清掃に関して次のことを覚えておきましょう。
- パネル洗浄はどのような方法で行なうのか
- どのくらい時間がかかるか
- どんな機材を使うか
- 洗剤の使用をするか
- 作業員の技術はどうか
太陽光発電機器は、注意しないと壊れる可能性を思っています。それで洗浄作業をする人がどれほどの経験を持っているのか、知識はどれだけ持っているのか確認すべきです。素人が行なうと危険が伴いますし、機材を壊してしまうことにもなりかねません。
実のところパネル洗浄を「今行なう必要があるか」ということもよく考えましょう。大して汚れていないのであれば、この度は洗浄しないという決定もできるでしょう。費用を抑えることにも繋がりますね。
ここまでで分かったようにパネルの洗浄は、素人ではなく「プロのメンテナンス業者」にお願いすることの大切さがわかりました。経験と知識を持った会社にお願いしましょう。
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