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太陽光発電の性能を表す変換効率の高いメーカーランキング

発電効率ランキング

陽光発電は、太陽光が照射されて電力を発電する仕組みです。 日射量が多ければ多いほど、発電量が多くなるのでメリットは大きくなります。


であれば、同じ日射量の中で、できるだけ多く発電するほうがよいですよね?


実際のところ、太陽光発電はさまざまなメーカーが存在しており、それぞれのメーカーが異なる技術で太陽光パネルを作っています。当然、それぞれのパネルに特徴があり、同じ条件であっても発電量は異なります。


ここでは、太陽光発電の性能を示す一つの指標である変換効率をメーカー毎に整理して、効率の高いものからランキング形式でまとめてみました。また、通常太陽光パネルは温度が高くなりすぎると発電量が少なくなる特性をもっていますが、原料素材によっては、その特性が軽減されるものもあります。


そのため、一概に発電効率が高いものが、もっともよいとは言い切れるものではなく、あくまでも設置場所に適したパネルメーカーを選ぶことが必要になります。


つまり、最終的には見積もりとシミュレーションの比較をすることなしにどのメーカーのどの製品を購入するかということは決められませんが、(もっというと太陽光発電を導入するか否かというそもそもの判断も含めて)ひとつの選択の目安としてランキングを利用して頂けたら幸いです。


変換効率とは・・・?

太陽光発電は、光エネルギーを電気に変換する仕組みです。


変換効率とは、太陽光パネルに照射された光エネルギーのうちの「どれだけの割合」を電気に変換することができるかということを表現した数値のことで、正式の名称を光電変換効率と呼びます。


太陽光パネルは、モジュール(一枚のパネル)単位で製品化されていますので、モジュール変換効率を一般的に採用します。モジュール変換効率は、モジュール1平方メートルあたりの変換効率を指し、 下に示す計算式で求めることができます。


変換効率=出力電気エネルギー ÷ 入射する太陽光エネルギー × 100%


ただし、さまざまな条件によって変換効率は変わってきますので、メーカーや製品毎に比較ができるように、基準状態が定められています。(この基準は世界共通になっています。)


その基準をSTCと呼びますが、それは以下状態と定められています。

  • エアマス1.5 
  • 太陽電池温度25℃ 
  • 日射強度1kW/平方メートル

※エアマスとは、地球大気に入射する直達太陽光が通過する路程の、標準状態の大気(標準気圧 1013hPa)に垂直に入射した場合の路程に対する比。エアマス1.5とは、日本付近の緯度の地上における平均的なスペクトルとして用いられます。



※※年度内導入を検討の方へ※※
2016年度(平成28年度)買取価格の適用を受けての太陽光発電導入は、すでに受付を終了しました。今後検討される方については、2017年度以降の固定価格買取制度が適用となります。どう検討していけばよいか、下記ページをご覧頂けるとスムースですので、ご参照ください。




変換効率ランキング

ランキング メーカー名 型番 変換効率
1位 東芝(米サンパワー社) SPR-250NE-WHT-J 20.1%単結晶モジュール
2位 シャープ(米サンパワー社) NB-245AB 19.7%単結晶モジュール
3位 パナソニック 250α 19.5%HITハイブリッド
4位 長州産業 CS-N240SJ02 18.7%HITハイブリッド
5位 イーソーラー ----- 18.6%単結晶モジュール
6位 GWソーラー GW-150A 18.4%単結晶モジュール
6位 三菱 PV-MA2200K 18.4%単結晶モジュール
8位 ハンファQセルズジャパン SF160 MONO x-tra 17.9%単結晶モジュール
その他 京セラ KS242P-3CF3CE 14.71%多結晶モジュール
その他 ソーラーフロンティア メーカーサイトに記載なし CIS(実発電量勝負と)

※2014年5月28日調べです。2016年11月10日更新


まだ製品化されていませんが、研究段階では、次のような発表がなされています。

  • 京セラ 多結晶モジュール変換効率18.6%達成(2014年2月25日)
  • ソーラーフロンティア CIS技術で変換効率20.9%達成(2014年4月2日)
  • パナソニック HIT世界最高変換効率25.6%達成(2014年4月10日)

これらの研究成果が実際に流通している製品に適用されるには、まだまだ時間がかかることと思いますが、それでも明るいニュースということができるでしょう。


どのメーカーのどの製品を選ぶか?

各メーカー毎に変換効率を比較ランキングすると皆東芝にすればよいじゃないか、という話になりそうなのですが、話はそんなに単純でもないのです。


先にもお伝えしましたが、上記変換効率は基準条件における発電量が多くなることを示しており、実際にところは温度や日射量などがものすごく変わってきます。


そうすると当然、発電量や変換効率が変わってくることになります。


例えば、夏場の太陽光パネル内部は80度近くなるといわれています。


当然、ものすごく発電効率が低下するのですが、ソーラーフロンティアのCISやパナソニックのHITは、そういう劣悪な条件下でも、発電量の低下が抑えられるという特性があります。そういう意味で、ソーラーフロンティアは変換効率ではなく、実発電量で勝負!とHPで謳っており、変換効率が表示されていないようです。


また、どれだけ変換効率や実発電量がよいとしても、導入価格が高くなりすぎては意味がありません。


以上の背景からきちんと比較検討して選ぶことをおすすめします。


詳しくは、太陽光発電で最も費用対効果が高くなる導入方法を参照ください。

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太陽光の設備認定と電力売電権利をお売り下さい。


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