導入する太陽光発電はどれくらいの大きさ・容量がよい?
太陽光発電の導入を検討している方の中には、設置する容量はどれくらいの大きさにすればよいか、あるいはどう決めたらよいかと、迷っている方は多いのではないでしょうか??
太陽光発電の容量は、kWという単位で計算します。
kWは、JISの規格で定められた算出方法で計測されるもので、一定条件下(AM1.5、放射照度1,000W/m²、モジュール温度25℃での値)に、どれだけの発電量があるかを表現しています。太陽光パネルの種類によって発電量は異なり、容量を大きくしようとすると設置するパネルの量を増やすことが必要になります。
そうなると、発電効率が悪いものだと同じ容量を設置するにもより多くの面積を必要とすることになります。
逆に発電効率のよいもであれば、少ない面積で多くの容量を設置することができます。
参考記事:太陽光発電の単結晶と多結晶の違い
太陽光発電は、この公称最大出力のkWあたりの単価で取引されるため、容量が多いほど価格総額は高くなることになります。また、発電効率がよいものほど、設置面積が小さくて済み効果的なため、kWあたりの単価も高くなる傾向性にあります。
以上を踏まえて、その判断基準と考え方について解説したいと思います。
太陽光発電の設置する容量は、基本的には大きいほどよい。
これが、太陽光発電アドバイザー秋山慎也の答えです。
なぜなら、容量を多く導入するほどkWあたりの単価は安くなりますし、「太陽光発電を導入する目的」もきちんと果たしてくれることが想定されるからです。「目的」は人それぞれだと思いますが、太陽光発電を導入することで目的が達成されるということは、できるだけ得られる発電量は多いほうがよいといえると思います。
→このあたりは、メール講座で深く追求しています。
しかし、この容量はあくまでもJISが定める条件下での発電量を示しているため、実際に設置した際の発電量は異なる数値になります。
設置場所の条件は、さまざまな環境によって変わってきます。
日本全国ひとつとしてまったく同じ条件にはならないのが現実です。
そのため、私は設置場所に合わせたメーカーの、もっとも適した製品を導入するようおすすめしているのです。
たとえば発電効率がもっともよいといわれる東芝の製品をめい一杯導入した場合と東芝より少し発電効率では劣るパナソニックのHITを導入した場合を比較すると、基本から考えると東芝を導入したほうがよいことになります。
なぜなら、設置容量は東芝のほうが大きくなるからです。
(わかりやすくするため設置場所の形は無視して考えています)
しかし、実際のところは気温が高い日が多い場所だったりすると、東芝の単結晶モジュールは、どうしても高温時に発電量が低下する性質があり、HITは高温に強い特徴があることから、年間を通して考えると、東芝製パネルよりパナソニック製HITのほうが発電量が多くなることがあります。
そのような場合は、設置容量よりも「想定実発電量」を基準に考えることが必要になるというわけです。そのため、基本的には設置容量はできるだけ大きくすることが望まれますが、性質の異なるパネルを比較するとすれば、「実発電量」を目安に考えなければいけないということができるでしょう。
※※年度内導入を検討の方へ※※
2016年度(平成28年度)買取価格の適用を受けての太陽光発電導入は、すでに受付を終了しました。今後検討される方については、2017年度以降の固定価格買取制度が適用となります。どう検討していけばよいか、下記ページをご覧頂けるとスムースですので、ご参照ください。
結論:実発電量がもっとも多くなるよう設置する
太陽光パネルは、さまざまな形・大きさのものを組み合わせて設置します。
そのため、設置場所の広さや形によって、設置できる枚数が、パネルのラインナップによって異なってきます。
このあたりも複合的に考えて検討する必要が出てくるわけです。
だから、当サイトではまずは現地調査をした上で、見積もりとシミュレーションを取得することで最適なメーカーの最適な製品を選ぶことが大切だとお伝えしているわけです。あくまでも、実際に設置したときの発電量が最大になることが大切なわけです。
太陽光発電と予算の問題
このように、実際の発電量が最大になるように導入容量を設計することがよいですが、そうはいっても、予算の問題も絡んできます。
例えば、広大な敷地を所有している場合などでは、めいいっぱい太陽光パネルを敷き詰めると何千万円もかかる場合だってあります。
→産業用太陽光発電で絶対成功する秘訣
それだけの予算があるのであれば、導入したらよいと思いますが、そんなに簡単にお金を準備できないこともあると思います。(ここでいう予算とは、現金と受けられる融資の合計を示します。)あとは、そうなると今度は、高圧か低圧かということも問題点として出てくるため、ただめいいっぱい設置すればよいというわけにはいかなくなるでしょう。
→ここはしっかりとした解説が必要なので、詳しくは産業用太陽光発電は低圧連系と高圧連系ではどちらがよいか?をご覧ください。
- 太陽光発電の容量は、できるだけ大きくなるように設置するとよい。
- ただし、大切なのは公称最大出力ではなく、想定実発電量の大きさ。
- 予算の問題もあるので、予算枠の中で考える。
- 50kW以上になると他の要件が出てくるため別の検討が必要。
以上、参考にしていただけたら幸いです。
太陽光発電の導入を検討されているなら・・・。
これだけは抑えておきたい太陽光発電設置のポイントからしっかりとご確認くださることをお勧めいたします。
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