太陽光発電を導入して得するための条件は、これです!
当サイトでは、太陽光発電を導入して損するか、得するかの分岐点は、導入費用を10年で回収できるかどうか
だとお伝えし続けています。
そして、その損得の分岐点をクリアできるかどうかは、
太陽光発電を設置する場所の環境や条件によって異なるとお伝えしています。
なぜなら、太陽光発電は費用対効果で損得が決まるからです。
つまり、導入にかかる費用と、設置後得られる利益のバランスが大切になるということです。
そして、導入費用については、その設置場所をテリトリーとする販売店の提供価格によって、
大きく左右されることになります。
また、設置場所へどのようにして太陽光パネルを設置するかも大きく影響してきます。
例えば、陸屋根と呼ばれる水平の屋根に太陽光パネルを設置する場合、
パネルに角度をつけるために、架台を設置しないといけないなど、
余分な費用がかかってくることがあるからです。
参考:太陽光発電販売店の選び方
また、設置後得られる利益というのは、次の要素が関係してきます。
- 日照量
- 設置する方角
- 設置する角度
- 太陽光パネルの温度
- 周囲の日影条件
- 太陽光発電パネル性能
- パワーコンディショナーの性能
- (家庭用であれば)電力の使用状況
これらの条件が複合的に絡み合い、最終的に太陽光発電を導入して得になるのか、
それとも損になるのかが、決まってくるというわけです。
※※年度内導入を検討の方へ※※
2016年度(平成28年度)買取価格の適用を受けての太陽光発電導入は、すでに受付を終了しました。今後検討される方については、2017年度以降の固定価格買取制度が適用となります。どう検討していけばよいか、下記ページをご覧頂けるとスムースですので、ご参照ください。
日本全国どこでも得するだけの日照量は得られる
まず、日照量については、全国どこでも得するだけの日照量を得ることができます。もちろん、場所によって日照量は大きく異なります。
太陽光発電にとって、有利な場所と不利な場所があるのは間違いありません。
しかし、太陽光発電で利益を得るには、その他上記にあるような、
さまざまな要素が複合的に絡まりあって定まるものです。
日照量が少ないからといって、決して悪いわけではないのです。
なぜなら、すべての条件がよい場所というのは滅多にないからです。
例えば、日照時間が長いところは気温が高くなりがちであるなど、
常にメリットとデメリットは表裏一体に関与しあっているのです。
その証拠に、日照時間が下位の北海道や鳥取県では、
メガソーラーの建設など、非常に多くの太陽光発電投資が集中しています。
参考までに、各都道府県別日照時間のランキングを掲載しておきます。
もちろん、同じ都道府県でも地域によって日照時間は異なりますが、
ひとつの目安として参考にしていただけたら幸いです。
1位 宮崎県 |
2,172時間 |
---|---|
2位 愛知県 |
2,150時間 |
3位 高知県 |
2,137時間 |
4位 山梨県 |
2,134時間 |
5位 岐阜県 |
2,122時間 |
6位 静岡県 |
2,097時間 |
7位 三重県 |
2,075時間 |
8位 徳島県 |
2,063時間 |
9位 和歌山県 |
2,052時間 |
10位 兵庫県 |
2,047時間 |
11位 群馬県 |
2,028時間 |
12位 香川県 |
2,009時間 |
13位 愛媛県 |
2,003時間 |
14位 大阪府 |
2,001時間 |
15位 大分県 |
1,999時間 |
16位 岡山県 |
1,996時間 |
16位 広島県 |
1,996時間 |
18位 熊本県 |
1,985時間 |
19位 鹿児島県 |
1,959時間 |
20位 埼玉県 |
1,950時間 |
21位 佐賀県 |
1,947時間 |
22位 長崎県 |
1,900時間 |
23位 長野県 |
1,894時間 |
24位 山口県 |
1,883時間 |
25位 沖縄県 |
1,877時間 |
26位 茨城県 |
1,868時間 |
番外:全国平均1,865時間 | |
27位 神奈川県 |
1,854時間 |
28位 栃木県 |
1,826時間 |
29位 滋賀県 |
1,825時間 |
30位 福岡県 |
1,807時間 |
31位 奈良県 |
1,803時間 |
32位 東京都 |
1,783時間 |
33位 京都府 |
1,775時間 |
34位 宮城県 |
1,726時間 |
35位 石川県 |
1,703時間 |
36位 千葉県 |
1,702時間 |
37位 岩手県 |
1,689時間 |
38位 福島県 |
1,689時間 |
39位 北海道 |
1,604時間 |
40位 福井県 |
1,600時間 |
41位 鳥取県 |
1,589時間 |
42位 新潟県 |
1,586時間 |
43位 青森県 |
1,564時間 |
44位 富山県 |
1,560時間 |
44位 山形県 |
1,560時間 |
46位 秋田県 |
1,531時間 |
47位 島根県 |
1,529時間 |
太陽光パネルの設置場所の向きや角度の関係
これは、どれだけ効率よく太陽光を受けられるかということにかかっています。もちろん、角度については緯度によって最適な角度が異なりますが、
日本の一般的な場所では、水平面からの角度30度がベストといわれています。
また、方角については真南がもっともよいです。
方角と角度の関係を一覧にしましたので、参照ください。
設置場所の向きと発電量の関係 (南向きを100とした場合の割合) |
.設置場所の傾斜角度と発電量の関係 (水平から30°を100とした場合の割合) |
---|---|
北向き 66% | 0°=水平 89.3% |
北東向き 73% | 10° 94.9% |
東向き 85% | 20° 98.4% |
東南向き 96% | 30° 100.% |
南向き 100% | 40° 99.5% |
南西向き 96% | 50° 96.5% |
西向き 85% | 60° 91.7% |
西北向き 73% | 70° 85.0% |
80° 76.7% | |
90°=垂直 67.1% |
太陽光パネルと温度について
太陽光パネルは、温度が高すぎると急激に発電量が少なくなる性質を持っています。通常カタログ上の発電量は、摂氏25度での発電量を示しています。
25度よりより温度が低いと発電量はカタログの数値より高くなり、温度が高いと低くなります。
これは、シリコン内部の電子が入れなくなる部分が、温度が高くなるほど大きくなることに原因があります。
太陽光パネル内部は、非常に高温になりがちで、夏場などでは60℃~80℃にまで達します。
そのため、気温の高い場所では天気がよくても発電量が思ったほど多くないということが生じるわけです。
※ちなみにソーラーフロンティアが作るCIS太陽電池が、実発電NO.1と呼ばれるのは、CIS太陽電池が、他の素材に比べて高温に強い特性からきています。
【出展】太陽生活http://taiyoseikatsu.com/faq/faq087.html
その他の条件
その他、パネルが周囲にある建物や木などの影になると発電量は落ちます。ただ、この場合は夜間と違って発電量は「0」にはなりません。
周囲の建物などからの乱反射によって若干の光の照射があるからです。
また、太陽光パネルやパワーコンディショナーの性能によっても発電量は変わります。
公称最大出力だけではなく、それぞれの特性についても関与してきます。
さらに、産業用太陽光発電には関係ありませんが、家庭用の太陽光発電については、
家庭の中での電力の使用状況にも関係します。
なぜなら、家庭用の太陽光発電の場合、
発電した電力は基本的には自家使用され、余剰電力が売電されるからです。
通常、一般家庭で電力を購入する場合、1kWhあたり24円程度です。
一方で、売電するときには全量買取制度の適用で、1kWhあたり37円(2014年度の場合)にもなります。
つまり、自家使用した場合は、発電した電力の価値は1kWhあたり24円、
売電した場合の価値は37円(2014年度の場合)になるわけです。
そういう背景から、日中自宅にいる時間が少ない家庭ほど利益は多くなることになります。
太陽光発電を導入して得する条件のまとめ
太陽光発電の目安は、導入費用を10年で回収できるか否か。それは、設置場所によって異なる。
そして、その設置場所の条件や環境についての要素は次の通り。
太陽光発電設置場所の条件
- そのエリアをテリトリーとする販売店
- 設置に要する工事内容
- 日照量
- 設置する方角
- 設置する角度
- 太陽光パネルの温度
- 周囲の日影条件
- 太陽光発電パネル性能
- パワーコンディショナーの性能
- (家庭用であれば)電力の使用状況
以上を参考にしていただけたらと思います。
それらをすべて踏まえたうえで、導入するかどうか判断するために、
簡易版・必ず確認すべき3ステップの手順で検討して頂けたら幸いです。
太陽光の設備認定と電力売電権利をお売り下さい。
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