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太陽光発電の導入を決める決定的材料

太陽光発電の判断基準はシミュレーション

陽光発電を具体的に導入するかどうかを決める際に、決定的に大切になるのは、運用シミュレーションです。運用シミュレーションは、発電シミュレーションとも呼ばれていますが、以下のような内容になっています。(私は、発電量をシミュレーションするだけではなくしっかりといくらかかって、いつどれだけ回収できるのかという太陽光発電の運用計画を示すものという認識から独自に運用シミュレーションと呼んでいます。)


  1. 製品のメーカー名・型番
  2. 設置する太陽光発電の規模
  3. 年間想定発電量
  4. 向こう10年の発電量推移予想

販売会社によっても内容や書式は異なりますが、最低でもこれくらいの情報は入ってきます(丁寧な会社だと月別にどれだけ発電するかや、想定される節電額、初期費用をいつ回収できるか、見込み売電収入、CO2削減効果や節減される石油宇使用量などより多くの情報を知ることができます)。このシミュレーションと見積もりを見合わせることによって、あなたが太陽光発電を導入することによって、得なのか、損なのかを知ることができるようになります。

実際に、太陽光発電導入の見通しになるので、あなたにとって太陽光発電を導入するかどうかを最終的に見極める決定的に重要な役割を担うことになるのです(むしろ判断材料のほぼすべてと言っても過言ではないでしょう)。きちんとした販売業者が作成したものは、多少のズレが出てくることはあるにせよ、長期的には非常に精度の高いシミュレーションをするので、しっかりと見て大切な部分を抑える必要があります。


※販売店は主にメーカーによって提供されるシミュレーションソフトを使います。住所と設置場所の傾斜や角度を記載すると過去のデータから日照量や日射量を計算することができるわけです。過去のデータに基づいて算出されるので、短期的には予想がずれることもありますが、長期的に見るとおおむね実績に近い数値がでるわけです。


以下のように見積もり・シミュレーション依頼した業者からオリジナルのシミュレーションが届くことになります。

太陽光発電のシミュレーション事例1

太陽光発電のシミュレーション事例2

太陽光発電のシミュレーション事例3


シミュレーションの抑えるべきポイント

このうち、何を見ればよいかというと、費用対効果です。では、費用対効果とは何かというと、初期投資にいくら必要で、どれくらいで初期費用を回収できるかということです。

この回収期間が短ければ短いほど、お得で経済的なメリット、環境的なメリットが大きいと言うことができます。

見積もりやシミュレーションには、多くの情報が掲載されているため、あれやこれや目移りしてしまいがちですが、この費用対効果が、あなたの太陽光発電の導入の目的を遂げる度合いになりますので、確実に抑えてください。

では、費用対効果はどうやって算出するかというと、次のとおりです。(シミュレーションによっては最初から回収期間や利回りが載っていることも多いです)


※※年度内導入を検討の方へ※※
2016年度(平成28年度)買取価格の適用を受けての太陽光発電導入は、すでに受付を終了しました。今後検討される方については、2017年度以降の固定価格買取制度が適用となります。どう検討していけばよいか、下記ページをご覧頂けるとスムースですので、ご参照ください。




初期費用 ÷ 想定年間利益 = 回収年月
(想定年間利益は、収益から経費を引いたものです)
(太陽光発電はメンテナンス等に費用がかかることがあります)


※投資利回りで計算する場合は、次の通りです。

想定年間利益 ÷ 初期費用 = 投資利回り


具体的な事例を挙げてみましょう。次の2つでは、どちらが回収期間が短くて、あなたにとって適した事例と言えるでしょう。(ここでは、メーカー保証やメンテナンス費用については考えないものとします。また、この事例は架空の事例ですので、ご了承ください)


パターン1:シャープ製太陽光パネル4.1kW設置
初期導入費用:120万円 想定年間利益:123,800円


パターン2:ソーラーフロンティア製太陽光パネル3.6kW設置
初期導入費用:100万円 想定年間利益:112,800円


諸々の情報は省いてありますが、これだけ見ても基準がなければ、判断できませんよね?そこで、先ほどの計算式に当てはめて、費用対効果を検証するわけです。

これを計算すると次の通りになります。


パターン1:1,200,000÷123,800円=9.693年・・回収期間

パターン2:1,000,000÷112,800円=8.865年・・回収期間


以上より、パターン2がオススメということになります。

※実際には、メーカー毎の保証や販売店の補償内容も加味して考える必要がありますが、基本的には保証内容は追加でお金を支払えば、延長対応ができたり、メンテナンス条件は他の販売店の条件を提示したら合わせてくれたりします。また、条件が整わない場合は、その分の金額を算出して、経費として計算することで簡単に判断することができるようになります。

そして、私が提言しているのが、この回収期間が10年未満であれば、太陽光発電を導入しよう、そうでなければ、導入を見合わせるか他の販売店を探そう、ということです。

なぜなら、日本全国どこでも、日影条件や角度、傾斜等に深刻な問題がなければ、10年以内で初期費用を回収できるくらいに太陽光パネルの性能は向上しており、さらに価格も低下しているからです。


10年で初期費用を回収する


この基準をクリアしないということは、販売店が提供する価格が高額であるか、あるいは設置条件がよくないか、のどちらかになるわけです。

必要な材料を揃えるステップ

ここまで明確に基準を押さえたら、今度は実際にシミュレーションを取得するようにしましょう。シミュレーションは優良な販売店から取得することが大切です。→太陽光発電の正しい優良業者の見極め方をご参照ください。

優良な販売店とは、しっかりと適正な価格で工事をして、将来的にメンテナンスでお付き合いできる会社を指します。悪徳会社にあたってしまうと、そもそも根も葉もないような「見せかけ上良いシミュレーション」を提出してきて、のちのち実際の発電量とシミュレーションとがずれることになるので、注意が必要です。


基本的に業者に見積もり依頼をすると、現地調査をしてから見積もりとシミュレーションを提示してくれます。弊社ですと見積もり依頼すれば、まずは机上のデータに基づいて現地調査なしで、見積もりとシミュレーションを提示してくれるので、これから太陽光発電の導入を検討する場合でも安心して見積もり依頼をかけられます。

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