太陽光発電のメリット・地球環境負荷の軽減について
太陽光発電のメリットの2番目に挙げられるのは、太陽光というクリーンなエネルギー源の活用による地球環境負荷の軽減でしょう。
従来の発電方法だと限りある資源を消費して電力を作り出していました(石油や石炭を原料とする火力発電やウランやプルトニウムを原料とする原子力発電など現在の電力源の中心である枯渇性エネルギー)。結果として二酸化炭素や一酸化炭素、使用済み核燃料といった地球環境にとって、非常に有害な、場合によっては既に問題を起している物質を排出していました。
ところが、太陽光発電は、太陽光エネルギーを電力に変えるため、エネルギー源として資源を消費しないし、何も副産物を排出しません。極めてクリーンなエネルギーということができます。
一方で、パネルを作るのに環境負荷を与えているから相殺だという方もあります。でも、よく考えてください。
太陽光発電は、1年での使い切りではありません。10年、20年かけて発電し続けることで、効果が累積していくものです。つまり、もし太陽光発電を導入していなければ使用していた電力=化石燃料の使用、を削減することが蓄積されていくわけです。
だとしたら、製造にかかる環境負荷と、向こう10年、20年でかかる軽減できる環境負荷と、どちらに重きをおけばよいか、明白ではないでしょうか?※参考まで一次エネルギーの消費量の推移をご覧下さい。
出典:一般財団法人高度情報科学技術研究機構
太陽光発電の環境負荷について詳しくは、太陽光発電のデメリット4をご覧下さい。
※※年度内導入を検討の方へ※※
2016年度(平成28年度)買取価格の適用を受けての太陽光発電導入は、すでに受付を終了しました。今後検討される方については、2017年度以降の固定価格買取制度が適用となります。どう検討していけばよいか、下記ページをご覧頂けるとスムースですので、ご参照ください。
個人レベルで取り組むことができる
さらに、大きなメリットが一つ隠されているんです。
それは、個人レベルで導入できるっていうことです。これはすごいことなんです。各家庭からクリーンなエネルギーを発電して、地球環境に貢献することができるのです。
環境を守るために個人でできることというのは限りがあります。そして、ある面現代社会で生きていく上で不可避な事柄も正直あります。そのうちの一つが電気やガスなどのライフラインの利用でした。
けれど太陽光発電は、場合によっては枯渇性エネルギーによる電力を一切排除することが可能です。蓄電池を利用すれば、オール電化にしてガスの利用をなくして、自家発電の電力だけで生きていくことも可能になります。オフグリッドといいます。→詳しくは家庭の消費電力の全てを賄うことはできるかをご参照ください。
※平成23年4月~平成24年4月の一年間で、日本国内で設置された太陽光発電は、合計1,023,445kWにもなります。JPEC統計よりhttp://www.j-pec.or.jp/information/doc/pdat_h23koufu_20120424.pdf
年間CO2削減量は・・・1,023,445 × 1,000kWh × 0.3145kg =321,873,452kg-CO2
CO2年間削減量を杉の木に換算すると・・・321,873,452kg ÷ 14kg = 22,990,960本分
(注1)JPEA表示に関する自主規制ルールより 電力会社平均のCO2発生量-太陽光生産時CO2発生量=削減効果 360g-45.5g=314.5g=0.3145kg-CO2/kWh
(注2)JPEA表示に関する自主規制ルールより 杉の木1本当たり約14kg(年間)二酸化炭素吸収量に相当
確かに一軒が太陽光発電を導入したところで、地球環境に与える影響は0に近いでしょう。
でも、0ではないんです。0に近いけど、0ではないんです。
これってすごく大きなことだと思いませんか?なぜなら、0でないのであれば、絶対数が大きくなれば、累積していって大きな数字になるからです。一人ができることは少ないけれど、皆がちょっとずつできたら大きな力になるのです。
枯渇性エネルギーと再生可能エネルギー
太陽光発電をはじめとするクリーンな新しいエネルギーを総称して、再生可能エネルギーと言います。その対義語として、従来からの発電方式で地球資源を使うものを枯渇性エネルギーといいます。
再生可能エネルギーには、次のようなものがあります。
太陽光エネルギー、太陽熱デネルギー、風力エネルギー、潮力エネルギー、地熱エネルギー、バイオマスエネルギー、雪氷熱エネルギー
枯渇性エネルギーには、次のようなものがあります。
化石燃料(石炭、石油、天然ガス、メタンハイドレード等)、核燃料(ウラン等)
太陽光発電はクリーンな再生可能エネルギーである。太陽光発電は、個人レベルで導入できる現状唯一のエネルギー源である。いろいろな観点がありますが、このことをしっかりと覚えておいていただけたらと思います。
太陽光の設備認定と電力売電権利をお売り下さい。
メリット2・地球環境負荷の軽減|太陽光発電アドバイザー公式情報サイト関連ページ
- メリット1・経済的な利益
- 太陽光発電を設置することの11のメリットのうち一番目として、経済的な利益についてお伝えしています。多くの方が目的とされることですが、「どういう状態が利益なのか」を明確にされていない方がほとんどいませんので、しっかりとご確認ください。
- メリット3・緊急時の優位性
- 太陽光発電を設置することの11のメリットのうち緊急時の優位性についてお伝えしています。東日本大震災後、この緊急時のライフラインの確保は、非常に高い関心の的となっています。固定価格買取制度と併せて太陽光発電の普及の大きな要因となりました。
- メリット4・送電効率と電力需要の効率性
- 太陽光発電を設置することの11のメリットのうち送電効率と電力需要に対するメリットついてお伝えしています。自宅で発電して自宅で使うので、非常に効率がよいのは直感的にわかるかと思います。
- メリット5・低金利ローンが使えること
- 太陽光発電を設置することの11のメリットのうち低金利のソーラーローンを使えることについてお伝えして参ります。市場最安でお金を借りられる時代にあって、太陽光発電のように設置後利益が得られるパターンでは、お金を借りて運用するのみ非常に効果的です。
- メリット6:家族が喜ぶ
- ここでは、一般的な太陽光発電のメリットの6番目:番外編としまして、直接的に太陽光発電がもたらすわけではない、副次的なメリットを紹介したいと思います。それは、家族が喜ぶということです。
- メリット7:使用電力の可視化で10%節電になる
- 7番目のメリットは、あまり注目されていない太陽光発電の効果なのですが、電力の発電、使用量が可視化することで、意識的に節電するようになり、平均で10%も電気の使用量が減るというものです。
- メリット8・今なら高額な補助金が助成される
- 太陽光発電は、今導入すれば最低でも導入価格の1割程度の補助金をもらって始めることができ、さらに向こう10年間電気利用者から援助してもらいながら設備を維持管理できるという大きなメリットがあります。
- メリット9:設置場所を選ばない
- 太陽光発電のメリットの9番目は、設置場所を選ばないということです。現在の設置場所のメインは、屋根ですが、更地や倉庫の上、カーポートの上など、多種多様な場所に設置することができます。もしかしたら、あなたが持っている場所で、思いもよらないところに設置できたりするかもしれません。
- メリット10:光熱費を削減できる
- 太陽光発電を導入することで、間違いなく光熱費を削減することができます。なぜなら、太陽光発電は太陽光が照射されれば電気を発電するからです。ここでは、どれだけ削減できるのか、解説したいと思います。
- メリット11:遮熱効果で冷暖房費を節減できる
- 太陽光発電を屋根に設置すると、夏は日差しを防ぐ遮熱効果で2階室内の温度の上昇を抑えることができます。逆に冬は、室内の暖かい空気が、室外の冷たい空気と交わらことで、気温の下落を防ぐことができます。このようにして、冷暖房費を抑制することにつながるのです。