低金利ローンは非常に有効な手段
太陽光発電のメリットの5番目に挙げられるのは、低金利でソーラーローンという資金を手に入れることです。単に現在が市場最安の金利であるから利用しようということではありません。
多くの人が、借金と聞くとネガティブなイメージを持たれると思いますが、実はそうではありません。確かに、借りたお金は返さないといけないし、金利を支払うということは、余分な出費が出ることを意味します。しかし、自営業者や会社の経営者であればわかりますが、今日の10,000円は、来年の100,000円に勝るのです。
つまり、キャッシュフローという観点を入れると借り入れできることがどれだけ価値のあるものかを知ることができます。※太陽光発電を導入するということは、ある面投資家として一つのスモールビジネスを構築するのとほぼ同義になります。なぜなら、お金を投資して、リターンが得られる太陽光発電を設置することだからです。投資目的でないにしても、実質的には投資になるわけです。(ただし、利益が目的でない場合は、投資の観点は持たなくてもよいです)。これから以下に簡単にわかりやすく、借り入れできること、キャッシュフローの意義を解説していきます。
※太陽光発電を導入するときに活用できるソーラーローンの最新の金利については、ソーラーローン金利比較にまとめてありますが、その前に、ソーラーローンの基礎知識を得ていただきたいので、どうかこのまま記事を読み続けていただけたら幸いです。
実際、特に訪販などではローンを前提に商品を提案することが多いです。なぜなら、実質「無料で」太陽光発電システムを手に入れることができるからです。
訪販営業の方は、自宅にやってきて、「こんな話知ってます?」と親しげに話しかけます。手渡されたチラシには、こう書いてあります。
「電気代が無料になる!しかも、ただで!」
あまりにおいしい話なので、ほとんどの方がそんなことないだろうと思うでしょう。訪問販売っぽいうし、怪しいなぁと最初は聞く気になれないでしょう。一方で、もしそれが本当なら、なんておトクなんでしょう、、、と少し話を聞いてみたいくなっちゃうんです。やっぱり、無料といわれると聞いてみたくなっちゃうのが、からくりなんですね。
で、真実はどうなのかというと・・・。
実際に、本当に実質「無料で」手に入れることができちゃうんです!
※※年度内導入を検討の方へ※※
2016年度(平成28年度)買取価格の適用を受けての太陽光発電導入は、すでに受付を終了しました。今後検討される方については、2017年度以降の固定価格買取制度が適用となります。どう検討していけばよいか、下記ページをご覧頂けるとスムースですので、ご参照ください。
無料太陽光発電のカラクリはこうだ!
太陽光発電による節電金額+売電収入≧ソーラーローンの月額支払い金額
これで実質無料で太陽光発電を手に入れることができるわけです。
つまり、太陽光発電システムをローンを組んで設置するというだけのことです。全額ローンを組むわけなので、初期費用はかかりません(金融会社が立て替えてくれます)。おおよそ2ヶ月後からローンの返済がはじまりますが、すでに太陽光発電が稼動しており、発電した電力を自家使用したり、売電したりすることによって、大きな利益を受けています。
自家使用することで節電になった電気代と、売電収益を足すと、ローン支払い額を大きく上回っているのです。節電利益と売電収益で、ローン支払いを補うことができるわけです。
太陽光発電による節電金額と売電による収益、この合計金額が、月々の割賦金額を上回れば、それまでの家計からするとプラスですよね?
つまり、実質無料で太陽光発電システムを維持できるわけです。そして、ローン終了後晴れてシステムは実質的にあなたのものになるわけです。
これ、携帯電話の「月々割」と似たような仕組みですし、不動産投資なども同じようなカラクリで販売されています。
ソーラーローンは金利が安い!
このビジネスモデルは低金利の資金を使うことで実現する仕組みです。ソーラーローンは都市銀行、信用金庫、信販会社まで幅広く取り扱いしています。金利も1%代~4%程度くらいで(2015年11月現在)非常に低金利で組むことができます。
低金利のローンは、非常に大きなメリットです。
特に事業をしている方だとよくわかると思うのですが、ローンというのは、まとまったお金を動かさなくても、設備投資できたり、さまざまな投資にまわして、お金を増やすことができるので、非常に便利なものです。
もちろん、借金するということに変わりはないので、必要性のない人は特に必要のないことですが、ビジネスや不動産投資や、この太陽光発電の導入にとってはものすごく重要な役割を果たします。
なぜなら、今後ローンを組むこと=太陽光発電を導入することによって、金利をはるかに上回るメリットを得ることができるからです。もちろん、現金で導入できるのであれば、金利は無駄な経費ということになるでしょう。
しかし、仮に現金がある人でも、キャッシュフローの観点からできるだけ融資を活用する人もいます。
以上のことから、ローンを組むことの是非については、人それぞれあってよいと思いますが、うまく活用できる制度は、よりうまく活用して、メリットを最大化していただけたら幸いです。
ただし、ご自宅の状況等によって補いきれないことがあるので、必ず事前に調査することが必要になります。太陽光発電の採算についてのページで詳しく記載してありますので、必ずご確認ください。
太陽光の設備認定と電力売電権利をお売り下さい。
どこのソーラーローンを選ぶのが一番よいか?
どのソーラーローンを使うかは、人によってさまざまなでお好きな会社と組めばよいと思いますが、
できるだけ低金利な金融会社を調べて利用するのがベストなのは間違いありません。
各金融機関によって利用条件が異なるので、以下の基準で選ばれるとよいでしょう。
勤め先の福利厚生等(労働組合、ろうきん、共済等)
親密なメインバンク
販売店の提携信販会社(ちなみに手間はこれが一番かからない)
金利の安さは、上から順番に高くなっていきますが(つまり1のろうきんや労働組合が一番安く調達できる)、
自身でローン会社を見つけたり、問い合わせて契約したりするのが面倒だという方は、3.の販売店提携のノンバンクにしましょう。
一番審査は通りやすいですし、販売店がすべて手続きを代行してくれる上に、お金のやり取りも販売店と金融会社でしてくれます。
手間はまったくかからない割には、金利はそんなに変わらないからです。
ほとんどの販売店が提携ローンを持っているため、利用しない手はないでしょう。
※提携ローンの金利がそんなに高くないのは、借り手がローンを組むとき、銀行など自分で探して組む場合手間がかかるように、
金融会社としても借り手を広告を出して捜して、契約を提携するのは手間がかかります。
一方で、提携ローンだと手続きはすべて販売店がやってくれる上に、広告等出して集客する必要もないため、
ローン会社として、非常に手軽にコストをかけず契約を収集できるため、ノンバンクでも金利が安くて済むのです。
○販売店提携のローンを活用する場合(ローン会社によって異なりますが大筋同じです)
1.複写式のローン申込書兼契約書と団体信用生命保険の用紙を記入します。
あとは、販売店からローン会社へ書類が渡り審査がかかります。
一度だけローン会社から確認の電話が入りますが、審査結果のやり取り、お金のやり取りもすべて、
販売店とローン会社でやり取りされます。その後特別な手続きはありません。
○銀行など自分でソーラーローンを組む場合(ローン会社によって異なりますが大筋同じです)
1.ローン申し込みをWeb上または店頭にて行います。
2.確認の連絡がローン会社から電話できます。(店頭の場合は不要のことも)
3.審査結果の連絡が来ます。
4.店頭契約か郵送で契約書のやり取りをします。必要書類を添付します。
(必要書類は、会社によって異なりますが販売店との契約書や本人確認書類などです。)
5.ローン金額が振り込みになるので、販売店へ支払います。
6.工事完了後、ローン会社へ完工写真を提出します。
この場合は、ローン会社とあなたが直接契約するカタチになるので、少し大変となります。
※ソーラーローンの利点を書いて参りましたが、あくまで一つの手段としてお伝えしております。
決して、ローンを活用することを強くオススメするわけではありません。
手持ち資金にゆとりがある方は、現金にて導入されることをオススメ致します。
少しでも金利負担がないに越したことはないですから・・・・。
ソーラーローンで導入するかしないかの判断基準
初期費用 ÷ 年間想定発電金額 ≦ 10
あるいは、
太陽光発電による節電金額 + 売電収入 ≧ ソーラーローンの月額支払い金
4kWの太陽光発電を160万円を全額ローンで組む場合。
ローンは、年利3%、元利均等等15年払い。
年間想定発電量は、一般的な1kW=1,100kW、
発電した電力の7割を売電、3割を自家使用するものとします。
節電金額=24円/kWh、売電金額=37円/kWhとします。(2014年度一般的な値です。)
初期費用=1,600,000円
年間想定発電量=4,400kW
年間想定節電額=31,680円
年間想定売電収益=113,960円
年間想定発電量=31,680円+113,960円=145,640円
月額ローン支払い金額=11,049円
総支払い額=1,988,771円
総支払い金利額=388,771円
以上を以下の数式に当てはめると・・・。
規準1 初期費用 ÷ 年間想定発電金額 ≦ 10
規準2 太陽光発電による節電金額 + 売電収入 ≧ ソーラーローンの月額支払い金
規準1 1,600,000万円 ÷ 145,640円 = 10.9年 ≧ 10年
規準2 31,680円+113,960円=145,640円÷12ヶ月=12,136円 ≧ 11,049円
とういう計算になります。
規準1だと規準クリアならずですが、規準2だと規準クリアになります。
この場合、投資した初期費用は回収に13年半かかりますが、そもそも全額ローンで、
ローン金額を毎月の収益で支払えるため、実質0円で太陽光発電を購入したことになります。
メリット5・低金利ローンが使えること|太陽光発電アドバイザー公式情報サイト関連ページ
- メリット1・経済的な利益
- 太陽光発電を設置することの11のメリットのうち一番目として、経済的な利益についてお伝えしています。多くの方が目的とされることですが、「どういう状態が利益なのか」を明確にされていない方がほとんどいませんので、しっかりとご確認ください。
- メリット2・地球環境負荷の軽減
- 太陽光発電を設置することの11のメリットのうち地球環境負荷への軽減についてお伝えしています。太陽光発電は再生可能エネルギーのもっとも有力な発電方法の一つです。代替えエネルギーとして利用されることで、地球環境への負荷を軽減します。
- メリット3・緊急時の優位性
- 太陽光発電を設置することの11のメリットのうち緊急時の優位性についてお伝えしています。東日本大震災後、この緊急時のライフラインの確保は、非常に高い関心の的となっています。固定価格買取制度と併せて太陽光発電の普及の大きな要因となりました。
- メリット4・送電効率と電力需要の効率性
- 太陽光発電を設置することの11のメリットのうち送電効率と電力需要に対するメリットついてお伝えしています。自宅で発電して自宅で使うので、非常に効率がよいのは直感的にわかるかと思います。
- メリット6:家族が喜ぶ
- ここでは、一般的な太陽光発電のメリットの6番目:番外編としまして、直接的に太陽光発電がもたらすわけではない、副次的なメリットを紹介したいと思います。それは、家族が喜ぶということです。
- メリット7:使用電力の可視化で10%節電になる
- 7番目のメリットは、あまり注目されていない太陽光発電の効果なのですが、電力の発電、使用量が可視化することで、意識的に節電するようになり、平均で10%も電気の使用量が減るというものです。
- メリット8・今なら高額な補助金が助成される
- 太陽光発電は、今導入すれば最低でも導入価格の1割程度の補助金をもらって始めることができ、さらに向こう10年間電気利用者から援助してもらいながら設備を維持管理できるという大きなメリットがあります。
- メリット9:設置場所を選ばない
- 太陽光発電のメリットの9番目は、設置場所を選ばないということです。現在の設置場所のメインは、屋根ですが、更地や倉庫の上、カーポートの上など、多種多様な場所に設置することができます。もしかしたら、あなたが持っている場所で、思いもよらないところに設置できたりするかもしれません。
- メリット10:光熱費を削減できる
- 太陽光発電を導入することで、間違いなく光熱費を削減することができます。なぜなら、太陽光発電は太陽光が照射されれば電気を発電するからです。ここでは、どれだけ削減できるのか、解説したいと思います。
- メリット11:遮熱効果で冷暖房費を節減できる
- 太陽光発電を屋根に設置すると、夏は日差しを防ぐ遮熱効果で2階室内の温度の上昇を抑えることができます。逆に冬は、室内の暖かい空気が、室外の冷たい空気と交わらことで、気温の下落を防ぐことができます。このようにして、冷暖房費を抑制することにつながるのです。