太陽光発電いい話過ぎて怪しい!リスクはないのか?
太陽光発電を導入する人が非常に多くなっています。実際に調べれば調べるほど、とてもよい話なので、
逆にそんなよい話なのに、太陽光発電を導入しない人がいないのはなぜなのか、
あるいは「よい話には裏がある」とはよく言ったもので、
実は隠れたリスクがあるのではないか、
気になる方も多いのではないでしょうか?
ここでは、公認の太陽光発電アドバイザーとして、
太陽光発電を導入することにどんなリスクが潜んでいるのかを徹底的に検証したいと思います。
※※年度内導入を検討の方へ※※
2016年度(平成28年度)買取価格の適用を受けての太陽光発電導入は、すでに受付を終了しました。今後検討される方については、2017年度以降の固定価格買取制度が適用となります。どう検討していけばよいか、下記ページをご覧頂けるとスムースですので、ご参照ください。
そもそもリスクとは何か?
ウィキペディアによるとリスクとは、以下のように解説されています。リスク (risk) の定義にはさまざまあるが、一般的には、「ある行動に伴って(あるいは行動しないことによって)、危険に遭う可能性や損をする可能性を意味する概念」 と理解されている。
日本語ではハザード (hazard) とともに「危険性」などと訳されることもあるが、ハザードは潜在的に危険の原因となりうるものを指し、リスクは実際にそれが起こって現実の危険となる可能性を組み合わせた概念である。ハザードがあるとしてもそれがまず起こりえない場合のリスクは低く、一方確率は低くても起こった場合の結果が甚大であれば、リスクは高い。
参照元:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%AF
太陽光発電におけるリスクとは何かを考えると、上のリスクの定義から、
太陽光発電を導入することによって被る可能性のある「危険」や「損失」ということができると思います。
それでは、太陽光発電を導入することで発生する可能性がある、
「危険」や「損失」にはどんなものがあるのでしょうか?
※ここでは、住宅用・産業用問わず、太陽光発電特有のリスクを想定していきます。
当然、それぞれに若干異なる部分もありますが、包括して解説します。
太陽光発電の導入のリスク「危険・損失の可能性」
太陽光発電を導入して危険・損失を被るとはどういったことをいうのでしょうか?危険とは、何かを辞書で引くと・・・
1 あぶないこと。生命や身体の損害、事故・災害などが生じる可能性のあること。また、そのさま⇔安全。
2 悪い結果を招く可能性があること。また、そのさま。
損失とは、何かを辞書で引くと・・・
そこない失うこと。特に、財産や利益などを失うこと。
※goo辞書より引用しました。
太陽光発電は、パネルに照射される太陽光を直流の電気を作り出し、
パワーコンディショナーで交流に変換するシステムです。
作られた電力は、自家消費されたり、売電されたりします。
この中で発生する可能性のある危険として考えられるのは、次のようなことです。
- パネル内部で電気の滞りが起こり、火災が発生する危険
- まだ解明されていない何かしらの危険
これが、リスクとしてあげられる危険の2つと考えられます。
1.の火災のリスクは、
特に古いパネルなどで、部分的な影ができることで発生するリスクがありました。
しかし、今では「バイパスダイオード」という仕組みが標準的に導入されているため、
部分的な影ができても、電流が滞って発火することはないよう作られています。
以上のことから、1.についてはこれから先、新品で太陽光発電を導入する場合は、
特に考える必要のないことということができるでしょう。
2.の解明されていない想定外のリスクについては、
現在は特に問題として捉えられていないこと柄だけれど、
これから将来にかけて新たに発生するかもしれない危険性です。
私が想定しているのは、パワーコンディショナーが稼動することで発生する、電磁波の問題
くらいかなと思っています。
基本的に太陽光発電は非常にシンプルな構成なので、
そんなに大きな問題が発生することはないと思います。
しかし、現状電磁波が人間に与える影響が科学的に解明されていないことを考えると、
パワーコンディショナーは稼動すると電磁波を発するので、
将来的に問題として新たに生じる可能性はないとはいえないと思います。
電磁波は、IHクッキングヒーターや電子レンジはもちろんのこと、
携帯やWifi、髭剃りなどさまざまな電子機器が発します。
電磁波が「危険」となるとそれら日常的に活用している、
さまざまな電子機器が、危険とみなされることになり、
パワーコンディショナーだけの問題ではなくなりますが、
それでもパワーコンディショナーは稼動する際に電磁波を発する、
ということだけは頭の片隅にいれておくとよいでしょう。
※電磁波については、別途記事を準備する予定です。
一方で、損失として考えられるのは、次の二つです。
- 初期費用を一定スパンの間で回収できない可能性
- 高額な費用負担をせざるを得ない状況に陥る
のどちらかしかないということができます。
1.初期費用を一定スパンの間で回収できない可能性は、
最終的に太陽光発電を導入して損をした、という状態を指します。
初期費用を補うだけの発電量を得られないまま太陽光発電を撤去することになったり、
交換しなければいけない状態になったりするということです。
それには、次のような理由が考えられるでしょう。
- 想定より発電量が少なく、十分な収入が得られない
- 耐用年数が想定より短く、早期に交換しなくてはいけなくなる
- 発電した電力を買い取ってもらえなくなる
これらのことが考えられるのではないでしょうか?
1.想定より発電量が少なく、十分な収入が得られないことについては、
各メーカーが発電保証という形で、保証しています。
メーカーによって期間は異なりますが、最低でも10年、長いと25年にわたって、
パネルが一定以上の電力を発電することを保証しているわけです。
これは、日射量がきちんとあることを前提としていますが、
日射量は、各10年の統計とこれから先10.年の統計を考えると
一年単位では、上下すると思いますが、10年スパンではそんなに大きく振れることはない、
ということができると思います。
それだけ大きな日射量の変化は、地球の気温を左右してしまうため、
人類の存亡に関わってくるからです。
以上より、発電量はメーカーの保証で確保することができるので、
倒産しにくいメーカーを選ぶことが最大のリスクヘッジになるということができるでしょう。
※メーカーの破綻について
過去世界のシェア上位にいたメーカーでも倒産することが多かったです。
例えば、ドイツのQセルズや中国のサンテックパワーなどは、それぞれ、
世界シェアNo.1をとったことがありますが、経営破綻しています。
その後、経営再建していて、保証は継続されていると思いますが注意が必要です。
ただ、この2社はいずれも太陽光発電専業であったため、過当競争についていくことができず、
破綻していますので、例えば日本のシャープや東芝、京セラやパナソニックなど、
総合メーカーを選べば、少しはリスクは緩和されるのではないかを思います。
いずれにせよ、メーカー保証があっても、メーカーが倒産して保証を受けられなくなるリスクは
念頭にいれてメーカー選びをすることが必要と思います。
→詳しくは太陽光発電メーカー比較をご覧ください。
過去世界のシェア上位にいたメーカーでも倒産することが多かったです。
例えば、ドイツのQセルズや中国のサンテックパワーなどは、それぞれ、
世界シェアNo.1をとったことがありますが、経営破綻しています。
その後、経営再建していて、保証は継続されていると思いますが注意が必要です。
ただ、この2社はいずれも太陽光発電専業であったため、過当競争についていくことができず、
破綻していますので、例えば日本のシャープや東芝、京セラやパナソニックなど、
総合メーカーを選べば、少しはリスクは緩和されるのではないかを思います。
いずれにせよ、メーカー保証があっても、メーカーが倒産して保証を受けられなくなるリスクは
念頭にいれてメーカー選びをすることが必要と思います。
→詳しくは太陽光発電メーカー比較をご覧ください。
2.の耐用年数が想定より短く、早期に交換しなくてはいけなくなる、についても、
1.と同様に、メーカーによる保証を得られることが対策として挙げられます。
太陽光パネルもパワーコンディショナーも壊れるときは壊れます。
当然電化製品なので、一定割合で不良品が混じっていたり、不具合を起こしたりするからです。
そういう理由から、先の発電保証がきちんと準備されているのです。
なので、しっかりと保証を受けられるのであれば過度の心配はいらないということができるでしょう。
なぜならば、壊れたら最低でも10年間は無償で修理・交換してもらえるからです。
→詳しくは太陽光発電の保険・盗難保険|メーカー保証の補填をご覧ください。
3.発電した電力を買い取ってもらえなくなる、は日本の国が破綻したときや、
太陽光発電以外の圧倒的に有効な再生可能エネルギーが生まれて固定価格買取期間を
過ぎた場合くらいしか考えられないといえるでしょう。
なぜなら、固定価格買い取り制度は、国によって定められた制度なので、
国が破綻しない限りは有効ですし(全量買取制度とはを参照ください)、
固定価格買取期間が終了しても、電力の需要は現状では確実にあることが想定されるからです。
そういう理由で、このリスクについては、あまり考える必要はないでしょう。
最後に、高額な費用負担をせざるを得ない状況に陥るリスクについて考えてみましょう。
どんなことが想定されるかは非常に難しいところですが、
先にもお伝えしたとおり、メーカー保証が機能している限りでは、
製品に関しての費用は多くかかることはないといえます。
発生するとすれば、例えば太陽光の日光反射が近隣に迷惑をかけて損害賠償を請求されるなど、
想定外の事件がおこることくらいです。
これについては、太陽光発電設置によくある失敗談|パネルの反射光でトラブルにに
詳しく記載しているので注意して下さい。
あとは、販売店を間違えなければ、大きな問題はそんなに起こることはないでしょう。
一応、当サイトで扱ったいる失敗談については全体的に確認しておくことをおススメします。
これらのリスクから身を守るためにも、以下のページをしっかりとご覧ください。
【住宅用太陽光発電】
【産業用太陽光発電】
太陽光の設備認定と電力売電権利をお売り下さい。
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