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太陽光発電はガスを併用してよいです。

現状ガスを使用していて、これから太陽光発電を導入する方で、
「太陽光発電を導入するならガスをやめてオール電化にする必要があるのでは?」と
思っている方や、「太陽光発電を導入するならオール電化にしたほうがよいのではないか」と
思っている方がいらっしゃいます。

そして、その場合費用が多くなったり、IHクッキングヒーターになったり、
エコキュートや深夜電力の効率的な活用についてなど、
太陽光発電とは別にオール電化について検討しないといけないように思っていらっしゃるようです。

※※年度内導入を検討の方へ※※
2016年度(平成28年度)買取価格の適用を受けての太陽光発電導入は、すでに受付を終了しました。今後検討される方については、2017年度以降の固定価格買取制度が適用となります。どう検討していけばよいか、下記ページをご覧頂けるとスムースですので、ご参照ください。




太陽光発電とオール電化はまったくの別物です。

太陽光発電とオール電化の関係に詳細は書いてありますが、
太陽光発電は電気を作る仕組みで、オール電化は熱量を電気で賄う電気の使い方を指します。

一般的に太陽光発電はオール電化とセットであるようなイメージがあるのには、理由があります。

それは、元々太陽光発電を普及させてきた訪問販売会社が、
太陽光発電を販売するときにオール電化もセットで販売してきたことです。

本格的に太陽光発電が普及しはじめて2012年7月まで、
長い期間訪問販売会社が太陽光発電の主役であったため、
その影響力はいまだ大きなものがあるのは否定できないことです。

当時は、太陽光発電の性能が低く、単体では経済的なメリットが小さかったため、
オール電化を導入することで、全体の光熱費を下げ、
それまでの光熱費とオール電化による光熱費削減効果を、
太陽光発電システム導入分の費用に当てることで、
経済的な効果があるように見せて販売していたことが理由です。

実際に、同じ「電気」に関連する2つですので、
併せて導入することがメリットの最大化と考えてしまうのは無理ないことといえるでしょう。

確かにオール電化は光熱費を下げる非常に有効な手段ということができるので、
太陽光発電と併せて導入するとより大きな効果を発揮することでしょう。

しかし、太陽光発電とガスを併用する場合と比べたら、
ガスを併設することが太陽光発電のメリットを最大化することになるでしょう。

※10kW未満の住宅用太陽光発電の場合に限ります。
※10kW以上の産業用太陽光発電の場合はガスもオール電化もどちらも同じです。
なぜなら、完全に全量売電になるためです。

太陽光発電はガスと併用したほうがメリットが大きい理由


  • 太陽光発電は電気の生産するシステムです。
  • オール電化やガスは、熱量を得るためのシステムです。

つまり、オール電化であることと太陽光発電は本当は関連性がないということです。

では、どうして太陽光発電にはガスがよいといえるのでしょうか?

太陽光発電は、太陽光が照射されて電気が発生される仕組みです。

太陽光発電は電気を発電する仕組みで、単体では蓄電機能をもちません。

その特徴の影響で、太陽光発電で作られた電気は、常に使用されていることになります。

全量買取制度の仕組みで、10kW未満の住宅用太陽光発電の場合は、
発電した電力はまず自家消費され、余った電力が売電される仕組みになっています。

全量買取制度ので売電される電力の単価は、2014年度に導入した場合、
住宅用太陽光発電で37円/kWhが10年間固定されています。
※買い取り価格は年度ごとに見直されますが、
認定をうけた年度の単価が期間中固定されます。
詳しくは、全量買取制度とは参照ください。

一方で、一般的な家庭で使用される電力は、プランにもよりますが、
24円/kWh程度になっています。
(オール電化の場合は、日中は30円/kWh程度で夜間が14円/kWh程度)

経済的な観点から考えると、太陽光発電で発電した電力は、
自家消費するよりも売電したほうが得ということができるわけです。
※太陽光発電で発電された電力が自家使用された場合24円/kWhに対して、
売電された場合は、37円/kWhの価値があることになるから。

オール電化とガス併用を比較すると、
光熱費のうちの熱量、つまり給湯と調理器具での使用が、
異なることになります。

給湯はオール電化の場合、エコキュートが夜間にまとめて、
一日に使うお湯のすべてを作ってしまうので、太陽光発電は関係ありませんが、
IHクッキングヒーターは、日中でも使用する可能性があります。

そうなると上記の「太陽光発電で発電した電力は売電したほうが得」という点、
つまり「自家使用を極力減らすことがお得度の最大化になる」ということを考えると、
ガスのほうが使用電力は確実に少ないことから、
オール電化よりもガスを併設したほうがお得になるということができます。

オール電化がよいかガスがよいか


オール電化にすることが太陽光発電にとって不利というわけではないことを追記しておきます。

ここでお伝えしたいことは、太陽光発電にとってはオール電化は必須ではなく、
むしろガス併用のほうが「太陽光発電の利益を最大化する」ということです。

つまり、オール電化がよいかガスがよいかということではないことにご注意ください。

あくまでもガスにするかオール電化にするかは、太陽光発電と切り分けて考えるべき、
ということで、オール電化がガスよりよいとか悪いとかいう話ではありません。

以上の観点から、太陽光発電を導入するかどうか検討されている方は、
当サイトの必ず確認すべき3つの事項から順にご確認ください。







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