昼間在宅の家でも太陽光発電は十分にお得になる「可能性があります」
2012年7月から実施されている全量買取制度による利益を目的に、太陽光発電を導入している人は飛躍的に増えています。
下のグラフは2013年度の月別導入数の推移ですが、
グラフをを見ていただくと、全体的に産業用太陽光発電が伸びているのがわかると思います。
出典:太陽光発電協会
このことから、住宅用太陽光発電も実際には導入量が増えていますが、
特に10kW以上の産業用中心で市場が伸びているのがわかります。
これは、全量買取制度による優遇措置がもっとも大きな要因と考えられます。
全量買取制度は、10kW以上であれば固定買取期間が20年と長く継続するためです。
買取価格も、通常の電力相場を考えると圧倒的に高額で、
導入するほうには、非常に有利な条件になっているのです。
※※年度内導入を検討の方へ※※
2016年度(平成28年度)買取価格の適用を受けての太陽光発電導入は、すでに受付を終了しました。今後検討される方については、2017年度以降の固定価格買取制度が適用となります。どう検討していけばよいか、下記ページをご覧頂けるとスムースですので、ご参照ください。
参考:2012年度買取価格 42円/kW 税込み(住宅用・産業用共)
2013年度 38円/kW税込(住宅用) 36円/kW税抜(産業用)
2014年度 37円/kW税込(住宅用) 32円/kW税抜(産業用)
→詳細は、全量買取制度とはをご参照ください。
2013年度 38円/kW税込(住宅用) 36円/kW税抜(産業用)
2014年度 37円/kW税込(住宅用) 32円/kW税抜(産業用)
→詳細は、全量買取制度とはをご参照ください。
一方で、住宅用太陽光発電は、発電した電力をまずは自家使用して、余った分=余剰電力を
売電する仕組みであり、買取期間も10年間と産業用に比べて条件は悪いです。
また、設置できる容量も10kW未満であり、そもそも基本的には自宅の屋根や倉庫・物置の屋根の上に設置するので、
面積的にも限られているのが現状です。
太陽光発電は太陽光が照射される間だけ発電する設備です。
したがって、日中発電し、夜は発電しないことになります。
太陽光発電を導入すると、日中発電した電力はまずは使用して余剰分を売電、
夜は発電されないため、電力を購入するということになります。
そうすると、購入する電気代は概ね24円程度/kW、売電収益は37円/kW(2014年度の場合)から、
日中家にいると折角発電した電力も自家使用してしまうため、効率が悪いということができます。
また、2013年度末を持って住宅用太陽光発電を導入するときに助成されていた、
太陽光発電導入支援補助金が打ち切りになりました。
以上のことから、住宅用で太陽光発電の導入は昼間に在宅して電気を使用する場合、
お得にならないのではないか、と思う方が多いみたいです。
ここでは、昼間在宅の家でも太陽光発電は十分お得になる可能性があることを
(2014年度以降に導入したとしても!)お伝えしたいと思います。
太陽光発電導入支援補助金が打ち切りになった理由
住宅用の太陽光発電を導入する場合に助成されていた「太陽光発電導入支援補助金」ですが、先にもお伝えしたとおり、平成23年度をもって終了となりました。
そもそも太陽光発電導入支援補助金は、その名の通り太陽光発電が普及するために、
どうしても高額になってしまい採算性が悪かった太陽光発電を少しでも導入しやすいようにと
設けられた制度でしたが、導入価格相場が下落したことでその役割を終えて、廃止となったわけです。
以上のことから、太陽光発電は、補助金がなくなっても十分普及していくだけの価格と性能を備えた、
と判断してよいのだと思います。
確かに太陽光発電の導入価格相場は、劇的に下落したことが下の表からわかります。
出典:価格.com 3.5kWあたりの導入価格相場
ただし、地方自治体によっては補助金を準備しているところもあります。
詳しくは、太陽光発電の補助金と全量買取制度についてをご覧ください。
余剰電力を売電する場合は確かに収益性は低い、でも・・・
太陽光発電が同じ発電するでも、売電した場合は、1kWあたり37円で売れるのに対して、自家使用した場合は、「本来だったら購入しないといけなかった分」の節電のため、
1kWあたり24円程度の価格にしかなりません。
ということは、確かに自家使用する場合の収益性が低くなることが明らかです。
しかし、だからといって、昼間に家庭に誰かがいて電力を使用しなくてはいけないことが、
太陽光発電を導入してもお得にならない、ということではありません。
太陽光発電を導入してもお得にならない、ということではありません。
当然発電量にもよりますが、自家使用した場合でも十分採算性があうケースも多々ありますし、
電気の使い方を工夫することで、売電収益を上積みすることもできます。
さらに、向こう10年のライフスタイルを考えた場合に、
果たして今のライフスタイルがずっと続くのかということも検討する必要があります。
例えば、小さなお子さんがいて、奥様が専業主婦の場合、
10年の間にお子さんはどのように成長して、奥様は仕事を始められるかもしれません。
逆に、今は共働きで昼間家にいることはない場合でも、
数年以内に子どもが出来て、奥様が専業主婦になるかもしれません。
そのように考えるならば、ライフスタイルは時代の流れ、ライフステージによって、
変わっていくことが予想されるため、さまざまなケースを考えておく必要があります。
であるならば、仮に現状日中家にいないことが多い家庭でも、
当然、昼間に家族の誰かがいて、電気を使うようなライフスタイルになった場合も、
しっかりと念頭に入れておくことが必要になるでしょう。
だから、まずはシミュレーションすることが必要
以上のことから、まずは見積もりとシミュレーションを取得されることをおすすめします。
そこから、実際に今電気代がいくらなのか、太陽光発電を導入することで、
電気代はいくら節電になって、売電収益がどれくらい入ってくるようになるのか。
その収益の合計はいくらで、初期投資はいくらなのか。
最終的に損益はどうなっていくのか、しっかりと検討することが必要でしょう。
電気代はいくら節電になって、売電収益がどれくらい入ってくるようになるのか。
その収益の合計はいくらで、初期投資はいくらなのか。
最終的に損益はどうなっていくのか、しっかりと検討することが必要でしょう。
例えば、4人家族、奥様が専業主婦で自宅にいることが多い場合。
4kWの太陽光発電を140万円で導入し、発電した電力は自家使用と売電が半々だったとします。
日本の平均的な発電量として、1kWあたり年間1,100kWh発電したとすると・・・。
年間発電量は、4,400kW。
節電利益は、24円×2,200kW=52,800円。
売電収益は、37円×2,200kW=81,400円。
年間収益合計は、134,200円になります。
これが仮に自家使用3割、売電7割になったとすると、。
年間発電量は、4,400W。
節電利益は、24円×1,320kW=31,680円。
売電収益は、37円×3,080kW=113,960円。
年間収益合計は、145,640円になります。
おおよそ10年程度で初期費用を回収できるということになります。
4kWの太陽光発電を140万円で導入し、発電した電力は自家使用と売電が半々だったとします。
日本の平均的な発電量として、1kWあたり年間1,100kWh発電したとすると・・・。
年間発電量は、4,400kW。
節電利益は、24円×2,200kW=52,800円。
売電収益は、37円×2,200kW=81,400円。
年間収益合計は、134,200円になります。
これが仮に自家使用3割、売電7割になったとすると、。
年間発電量は、4,400W。
節電利益は、24円×1,320kW=31,680円。
売電収益は、37円×3,080kW=113,960円。
年間収益合計は、145,640円になります。
おおよそ10年程度で初期費用を回収できるということになります。
詳しい検討作業をされたい方は、当サイト以下のコンテンツをご確認ください。
簡易版・必ず確認すべき3ステップ
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