太陽光発電を島根で導入するのは得か損か?
太陽光発電を島根県で導入してメリットを得ることは本当に可能でしょうか?私は、島根県の隠岐の島に生まれ育ちました。一時東京や京都に住んだこともあるので、日本海側の日照量が少ないのは、体感しています。特に冬季は、本当に毎日空がどんよりしていて、関東のようにすかっと晴れた日はほとんどありません。逆に、春先や夏は天候がよい日が多いのですが、どうしても冬季のネガティブなイメージが先行してしまうのが実際のところでしょう。(※ちなみに右の写真の左上にあるのが隠岐の島です。4つある島のうちの右側の大きいほうに私は住んでいます。本島からフェリーで2時間強、高速船で1時間強です。)
ここでは、島根県で太陽光発電を導入して本当にメリットを得られるのか、リサーチしてみました。(日射量や想定発電量、補助金について、解説していきます。)
※※年度内導入を検討の方へ※※
2016年度(平成28年度)買取価格の適用を受けての太陽光発電導入は、すでに受付を終了しました。今後検討される方については、2017年度以降の固定価格買取制度が適用となります。どう検討していけばよいか、下記ページをご覧頂けるとスムースですので、ご参照ください。
島根県の日照量・想定発電量は?
まずは、島根県の平均的な日射量と想定発電量を見てみましょう。島根県の県庁所在地は、松江市で政治、経済の中心地で人口も最も多いので、(本当は隠岐を事例として出したいところですが、、、)松江市の情報を元に見ていきましょう。
まず、島根県松江市市での年間日射量は、1280.1kWh/㎡程度、3.50kWh/㎡・日です。
(南向き水平からの角度30で以下の数値です。気象庁資料より)
これは、全国平均よりやや少ない量です。このことから年間想定発電量を求めてみたいと思います。
年間想定発電量の求め方は、以下の数式にしました。
もちろん、パネル・パワーコンディショナーの性能などによって大きく変動しますが、>ここで想定しているのは、飽くまでも平均的な程度のものとお考えください。
年間想定発電量(kWh/年)=年間日射量×損失係数
※損失係数については、暫定的に70%とします。
うちわけは、
温度上昇による発電ロス15%
パワーコンディショナーによる発電ロス8%
配線、受講面の汚れ等に発電ロス7%
以上のことから島根県松江市での平均的なソーラーパネル+パワーコンディショナーの1kWあたりの想定年間発電量は、次の通りとなります。
1,280.1 × 70 % = 896.1 kWh
つまり、1kWの太陽光発電を導入すると島根県松江市では、おおよそ896.1kWhの発電量を見込むことができ、仮に全量売電すると、2015年度では31,363円の売電収入になるということです。※これは、仮に太陽光発電を1kWあたり313,630円以内で導入すれば10年で元が取れる計算になり、十分採算性が合うことになる数値です。
地区別の補助金について
島根県では、太陽光発電導入時の補助金については、以下のとおりです。
住宅用太陽光発電:1kW当たり10,000円 上限40,000円
※市町村からの補助金に上乗せして支給されます。
※申請は市町村を経由して行います。
事業用太陽光発電;市町村の1/3以内(上限20万円)
各自治体からの補助金については、下記の表にまとめました。
自治体名 |
1kW当たりの補助金額 |
上限金額 |
---|---|---|
飯石郡飯南町 |
30,000円 |
120,000円 |
出雲市 |
助成なし |
助成なし |
雲南市※1 |
17,000円 |
68,000円 |
大田市※4 |
25,000円 |
100,000円 |
邑智郡邑南町 |
助成なし |
助成なし |
邑智郡川本町 |
40,000円 |
160,000円 |
邑智郡美郷町 |
50,000円 |
200,000円 |
隠岐郡海士町 |
20,000円 |
80,000円 |
隠岐郡隠岐の島町 |
助成なし |
助成なし |
隠岐郡知夫村 |
10,000円 |
40,000円 |
隠岐郡西ノ島町 |
40,000円 |
160,000円 |
鹿足郡津和野町 |
40,000円 |
110,000円 |
鹿足郡吉賀町 |
25,000円(3kW以下) |
45,000円 |
江津市 |
検討中 |
検討中 |
仁多郡奥出雲町※2 |
40,000円 |
160,000円 |
浜田市 |
助成なし |
助成なし |
益田市※3 |
助成なし |
助成なし |
松江市 |
50,000円 |
200,000円 |
安来市 |
40,000円 |
160,000円 |
※詳しくは、県ホームページをご覧下さい。
※上記の情報は2017年7月17日調査日現在の情報を元に作成しています。
※各自治体によってさまざまな規定があるので、必ず発注前に業者を通じて確認することをおすすめします。
※1 島根三洋製品の場合、34,000/kW、上限136,000円となります。また、雲南市では事業用も9.99kWまで同様に助成されます。
※2 三洋製品含むパナソニック製品の以外の場合、20,000円/kW、上限80,000円となります。
※3 3kW以下の場合30,000円/kW、以上4kW未満の場合10,000円/kW+60,000円、4kW以上の場合100,000円
※4 大田市は、賃貸住宅用に太陽光発電を設置する場合も住宅用同様の扱いですが、事業用の場合は15,000円/kW(上限149,000円)となります。)
以上のように自治体によって大きく助成額が異なることがわかります。
ちなみに、太陽光発電が1kWあたり30万円から40万円が相場だとすると、場合によっては一割以上も助成されるところもあるので、もし上記の助成に該当する市町村にお住まいの方は、利用しない手はないと思います。特に鳥取三洋の工場がある市町村では、補助金が多く設定されています。
以上のことを踏まえた上で、太陽光発電を導入するかどうか検討される方は、必ず確認すべき3つの事項からゆっくりと検証していかれるか、時間のない方は、簡易版・必ず確認すべき3ステップで検討されることをおすすめします。
実際に発電量などは、完全に設置場所によって大きく異なってきますので、きちんとした判断をした上で導入を検討することをおすすめします。島根県の場合、自治体によってさまざまな補助金規制があるので、必ず販売店としっかりと相談の上申請されることをおすすめします。
太陽光の設備認定と電力売電権利をお売り下さい。
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