発電所のメンテナンスには資格が必要?
太陽光発電を長い期間運用していくには、保守点検はなくてはならないことです。メンテナンスにより、発電所で起きるトラブルを避けることができます。売電も長期間行なうことができ、利益が安定します。
保守点検をするなら、事故もなくなり、近所に住む人たちに危険を与えないで済みます。このように「事業者である自分と他の人」に影響を与える太陽光発電。質の良いメンテナンスをするには、関係する資格を持った人がどうしても必要です。なぜでしょうか?
どのような資格があるのでしょうか?資格のある人が発電所をメンテナンスすると、どのような益があるでしょうか?1つずつ見ていきましょう。この記事では以下のことを理解します。
- なぜ自分でメンテナンスをしてはいけないか
- どのような資格があるのか
- 資格がメンテナンスにどのような影響を与えるか
- 業者の選び方
まず、「なぜ自分でメンテナンスをしてはいけないのか」を見てみましょう。
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どうして?自分でメンテナンスをしてはいけないの?
なぜメンテナンスは、専門業者にお願いしないといけないのでしょうか?自分で行なうとどんな危険がありますか?どんなデメリットがあるのでしょうか?もちろん、自分でできるメンテナンス分野もあります。それでも、私たちが発電所のメンテナンスを「してはいけない」、また「しない方が良い」分野について見てみましょう。3つあります。
- 危険
- 事故
- 発電量の低下
1つ目の「危険」については何と言えますか?発電所という名前の通り、電気系統を扱う作業が、メンテナンスには含まれます。配線ケーブルがたくさんあり、素人にはわからないことがたくさんあります。
それで、ミスや間違いがあると「火傷や感電」といった危険が伴います。誰もこのような危険にあいたくないですね。
2つ目の「事故」についてはどうでしょうか?「危険」の分野にも含まれる点でもありますが、落下という事故が起きるかもしれません。例えば、太陽光パネルのメンテナンスを考えてみましょう。
パネルのメンテナンスには、高所での作業が含まれます。はしごの上り下りが必要ですね。パネルの上に立って作業するでしょう。このような危険が伴う作業であるゆえに、落下という事故が起きる可能性があります。知識のない、また経験のない私たちがメンテナンスをするには、リスクが高すぎますね。
3つ目の自分でメンテナンスをしない方が良い理由は、「発電量の低下」です。誤ったメンテナンスをすることにより、機械が故障するかもしれません。システムの不調に気づかず使用し続けると、どうなりますか?
確実に発電量が低下しますね。それは無駄な出費を作ってしまいます。利益が低下することにより、初期費用分を賄えないかもしれません。利益を出すどころか、マイナスが増えてしまう可能性も出てきます。
このように「危険・事故・発電量の低下」といったデメリットがあるゆえに、自分でメンテナンスをしない方が良いと言えます。とはいえ、自分でもできる分野があります。それは、何でしょうか?
危険や事故を避けながら行える「簡単な点検」です。どのようなものがありますか?まず点検するにあたり、助けとなる「ガイドライン」があります。このガイドラインはJPEAというところが出しているものです。JPEAとは、一般社団法人太陽光発電協会のことです。
ここが出してる保守点検ガイドラインを読むなら、素人でも太陽光発電所を良い状態に保つためのメンテナンスができます。例えば、どのような点検ができるでしょうか?「日常点検」という形で、人間に備わっている3つの感覚を使った確認方法があります。
- 見る
- 聞く
- 嗅ぐ
まず「見る」という方法で、「汚れ・傷・破損・変形」などを確認できます。また腐食やサビ、緩み、振動も、目視で確認することができます。これらが以前にはなく、現在は存在するのであれば、対処必要なことがはっきりわかりますね。知識があれば、できることです。
2つ目の「耳」を使った点検はどうでしょうか?明らかな異常音が発電所を確認している時に聞こえるかもしれません。異音があるなら、そこは確実に故障が発生しています。
3つ目の「臭い」はどうでしょうか?異常があり、しかも異臭を放っているなら、すぐに対応が必要ですね!近くにいると、危険をもたらしかねません。
このようにガイドラインを見ながら「目・耳・鼻」を使った確認ができます。とはいえ、わたしたち素人には限界があります。どうしたら良いですか?
細かい点は、先にも理解できたように「専門業者」にお願いすべきです。しかし、専門業者といえ、いろいろな人がいます。能力が異なりますね。信頼できる専門業者を選ぶにはどうしたら良いでしょうか?「どのような資格を持っているか」が指針となります。
次の部分で太陽光発電所をメンテナンスするにあたり、どのような「資格」があるのか見てみましょう。それがメンテナンスにどのような影響を与えるのかも理解しましょう。
発電所を良い状態に保つ!資格【5選】
資格はいくつあるのでしょうか?大まかに5つほどあります。見てみましょう。
1つ目は「メーカー施工IDを持った有資格者」です。
これは発電所を販売しているメーカーが与える資格です。基本の部分は同じとはいえ、メーカーそれぞれの特徴があります。それらに関する専門の資格を持っているなら、事業者はそのメンテナンス業者にお願いしたくなるでしょう。安心感が違いますね。
2つ目は「PV施工技術者」です。
これは先にご紹介した「JPEA」が認証する資格です。この資格も先のメーカーが提供する資格と同じように、「この資格がないとメンテナンスができない」というわけではありません。とはいえ、この資格があることにより、事業者に信頼を与えます。またこの資格を持つ技術者本人も、自信を持ってサービスを提供できます。
研修と認定試験を合格した者に、認定証が発行されます。この資格を持つ人は、単なる筆記試験だけでなく、実際にトレーニングを受けた人と言えます。
3つ目は「太陽光発電メンテナンス技士」と「太陽光発電メンテナンス技士補」です。
これは「JPMA」が提供する資格です。JPEAではありません。一般社団法人太陽光発電安全保安協会が出しています。この資格の前に、太陽光発電メンテナンス技師補という資格を取るかもしれません。JPMAが認定した資格予備校であるLECを指定教育機関で訓練を受けることができます。
まずこの資格を取ってから、メンテナンス技師の資格を得ることもできます。はじめに「太陽光発電メンテナンス技士補」を取って、それからステップアップするのです。技士補の資格は、比較的簡単に取ることができます。
次は「PIAの技術認定」です。
名前だけ聞くと、資格取得が難しいという印象を与えますね。これは、太陽光発電検査協会(PIA)が与える資格です。講習と研修、そしてテキストと実習により太陽光発電所の保守管理する技術を身に付けます。この資格を持っている人も安心ですね。
5つ目は「株式会社が出している資格」です。
株式会社ウイズミーが提供しています。研修を受けることにより、太陽光発電を続けていくための管理能力を身に付けられます。
ここまでで、幾つかの資格について、理解することができましたね。まとめてみましょう。
- メーカー施工IDを持つ有資格者
- PV施工技術者
- 太陽光発電メンテナンス技士と技士補
- PIAの技術認定取得者
- ウイズミーの保守・メンテナンス研修修了者
JPMAが提供している太陽光発電メンテナンス技師を含め、これらは「国家資格」ではありません。民間団体が任意として与えている資格です。国家資格ではないとはいえ、これらの資格がある人にお願いするのは大切です。なぜでしょうか?
これらの資格を持っている人は、「基礎知識・機器の取り扱い・データ測定・機材の清掃」を適切に行なう訓練を受けています。
まとめ
この記事では、太陽光発電所のメンテナンスするにあたり、「資格を持つ人にお願いするのが1番良い」ということを理解できましたね。またどのような資格があるのかもわかりました。メンテナンスをするにあたって、3つの大切な点があります。何でしょうか?
- 技術
- 知識
- 経験
これら3つが必須です。太陽光発電の保守管理のために必要な資格があります。とはいえ、1つ注意点として理解しておきましょう。太陽光発電所設置工事に関しては「電気工事士」の資格がある人のみできます。これは、単なる電気工事ではありません。この点を覚えておきましょう。
メンテナンスは、素人が行なうのではなく、資格を持つ経験がある業者にお願いしましょう。それが長い期間にわたって太陽光発電をするための秘訣です!
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