点検の重要性!甘く見てはダメ!
メンテナンスの基本の中でも、最も重要と言うべきものに、「点検」があります。システムを目視であれ、コンピューター上であれ、一つずつチェックする作業です。
ところで、なぜ点検が必要なのでしょうか?それを理解するために、例えを考えてみましょう。私たちは、自分の健康を維持するために、定期的に病院で検査をしますよね。検診により、深刻な病気になる前に、対処することができます。
同じように太陽光発電システムにも、定期的な点検が必要です。点検により、目に見える問題がわかるかもしれません。また専用機材によるチェックで、深刻な故障になりかねない不具合を発見することもあります。
早めに不具合を見つけて修理するなら、発電を止める必要がありません。問題の種を早めに摘み取るのです。早期対処で「安心」を買い取れます。この記事では、点検に関することを1つずつ見ていきます。以下の4点です。
- 何を点検するか
- 点検の際に何をしてくれるか
- どのくらいのペースで点検するか
- 誰が点検するか
恐らく、これらの疑問の中に、あなたにとって気になることがあることでしょう。では、これらを1つずつ、見ていきましょう。
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①何を点検するか
まず、「点検」という言葉を理解する必要がありますね。これは、何を指すのでしょうか?悪い部分や異常がないか、安定して発電しているのかを1つずつ検査することです。
「巡回」と「点検」は、何が異なるのでしょうか?巡回は、全体を大まかに確認するだけです。しかし「点検」は、1つずつ機材ごとにチェックする作業です。この細かい作業により、管理不備による事故や故障を取り除くことができます。
問題が初期の状態なら、修繕するだけで良いかもしれません。また適切な時に、機材交換を行なうこともできます。
この「点検」という作業は、業者によって、内容が異なります。ある業者は、「監視システムによるチェックのみ」をするところもあります。点検という言葉の通り、専門の人による目視点検と計測作業により、機材を常に良い状態に保つことができます。
適切な点検をしてくれる業者にお願いしたいですね。点検により、発電システムにとって、必要な2つの点を保つことができます。
- 安定
- 安全
発電機器が適切な状態を保つなら「安定」して、電気を作り出してくれます。また、機材がしっかりと固定され、近所の人に危険を与えない状態なら、「安全」も確保できますね。
計測作業によってのみわかることもあれば、実際に目で見て確認すべきこともあります。パーツごとに、どんなことを点検するのか見てみましょう。
ソーラーパネルの点検
「ソーラーパネル」の点検は、汚れや破損部分を確認します。ガラス部分は、発電に直接影響を及ぼすものなので、細かくチェックします。落ち葉などのゴミがパネルの上部にある場合、取り除く必要があります。表面のガラス部分だけでなく、それ以外の部分も点検します。
- フレームの状態はどうか?
- ボルトやナットはしっかりと設置されているか?
- ケーブルの損傷や脱線はないか?
- 機材を紛失していないか?
盗難被害を最小にするためにも、点検が必要ですね。
その他の機材点検
ソーラーパネルを支える「架台」も、ボルトやナットの確認・破損・腐食がないか、チェックすべき部分です。これは、簡単に壊れる部品ではありませんが、長い期間使っているなら、不具合がないか確認すべきものです。
「パワコンや集電箱」も、チェックします。ブレーカーの「オン・オフ」テスト、フィルターの清掃、過熱具合、異音や異臭がないかなどを点検します。これにより、早期に問題解決できます。
点検日や時間の指定
点検に関して、当然ながら私たちが現地に赴いて、確認するわけではありません。それで点検する日付を、ある程度こちらが決めるかもしれませんが、時間は業者が決めることが多いです。
私たちの望む時間に点検をしなくても、あまり問題はないでしょう。点検作業が行われた後、詳細な報告を作ってくれるところが多いので、大きな心配は要らないでしょう。
②点検の際に何をしてくれるか
点検作業を行っている時に、不具合が見つかることがあるかもしれません。そのような場合、修理修繕をしてくれるのでしょうか?問題発見したとしても早期対処してくれるとうれしいですが、実際はどうなるでしょうか?
残念なことに、多くの場合、点検後すぐに、またはその場で修理してくれることは少ないです。この業務は、あくまで「点検」だからです。
- 報告書の作成
- どのような修繕作業が後に必要なのか
- 費用はどのくらいか
これらを教えてくれます。とはいえ「応急処置」として、すぐに対処すべき事に関しては、行ってくれるかもしれません。例えばボルトの脱落などはそのままにすると危険ですので、応急処置をしてくれる場合が多いです。
もし点検と修理を同時に行うと、どのような問題が起きかねないでしょうか?事業者にとって、あまり大切でないと思える点を修理されて、高額な請求を受けることもあるかもしれません。
それで点検に関する報告書を受け、どんなことをすべきなのか、費用を含めて販売会社とメンテナンス会社の両方に相談します。それに基づいて、修理作業が行われます。点検と修理を別にすることは、事業者とメンテナンス会社の間の問題を回避するためなのです。
③点検のペース
巡回作業は年に数回行われ、私たちに情報を送ってくれます。しかしこの細かいチェックが行われる「点検」は、どのくらいのペースで行なうのでしょうか?大抵は、3年もしくは4年に1回が、標準です。
簡易プランを用意しているところであれば、1年から2年に1回行われるかもしれません。この点検に関して、頻度が多ければ多いほど良いですが、精密機械のように頻繁に故障する機材ではないので、数年に1回の点検で十分と言えます。「巡回」は頻繁に行われるので、心配する必要がありません。
点検ペースをまとめてみると、以下のようになります。
- 標準点検→3~4年に一回
- 簡易点検→1~2年に一回
④誰が点検するか
最後に、点検は「誰が行なうか」という点を見てみましょう。点検作業についてわかったように、電気に関する詳しい人が行うべき作業であることは、明らかですね。
それで私たち「個人」で行なうのではなく、「資格のある作業員」が行なう必要があります。電気作業をするために、どのような資格が必要でしょうか?
- 第二種電気工事士
この資格が必要です。さらに、経験豊富な人が最も良いですね。
電気工事士の資格について、簡単に見てみましょう。ビルや工場であれ、一般住宅であれ、電気設備工事は資格を持った人が行わなければなりません。
あなたもご存知の通り、電気工事により、いろいろな事故が発生する可能性がありますね。何も知らない人が電気機材を触れると感電の恐れもありますし、火事が起きるかもしれません。それで、電気工事士という国家資格が必要になります。
この電気工事には「第一種・第二種」があります。2つの違いはなんでしょうか?簡単に言えば、できる作業の規模が異なります。
「第二種」は、太陽光発電の設置やメンテナンスをする上で必要な資格です。600ボルト以下のシステムを扱うことができます。一般住宅や店舗などでもこの範囲内になりますね。
では「第一種」は、どれほどの範囲、作業を行うことができるのでしょうか?当然ながら、第二種で行なうことのできる作業は、すべてできます。それに加え、最大電力500kw未満の工場やビルでの作業も可能になります。
業者に頼む際、作業をする人が確実に第二種電気工事士の資格を持ってるかどうか、確認することも大切になりますね。「当然持っているだろう」と思っていたら、「実は……」ということにならないようにしましょう。
まとめ
メンテナンスの基本である「点検」について理解できましたね。「巡回」は、ざっと全体を確認するだけですが、点検はシステム一つ一つを検査する作業であることがわかりました。
緊急事態でない限り、点検を行なう際に不具合の修理することはないということも理解できました。点検のペースは、大抵3〜4年に一度行ないます。
メンテナンス費用は気になる部分です。それでも、重要なことは「どこにメンテナンスをしてもらうか」です。経験豊富な第二種電気工事士の資格を持つ業者に頼むことが、一番良いですね。
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